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展示を観て、人となりを追体験する

展示を観て、追体験する。

これは昨日イサム・ノグチ展に行って、強く感じたことだ。

どういうことかというと、彼の展示を注意深く見つめていたときに、段々と彼になってみたいという意識が芽生えていることに気がついたのだ。

これは次世代のイサム・ノグチばりにアーティストとして活躍したいということではない。どういう気持ちでこれを作ろうと決めたのか、どういう試行錯誤があったのか。それをもっともっと体験したいなと思ったのだ。

展示は4つの章に分けてイサム・ノグチさんの生涯を追うような構成になっていて、作品自体もインパクトがあった。だからそういう気持ちにさせられたというのもあるかもしれない。

けれども、当たり前だけれども、ところどころに解説があるだけで、イサム・ノグチさん自身の言葉と感情をもっと摂取したいと思った。そういう意味からくる「彼になってみたい」なのだ。

だから最後になって現れた、かなり細かく書かれた生涯年表コーナーはとても面白かったし、展示を観終わって真っ先に向かった販売コーナーにあったエッセイ集にも心が踊った。

僕はこの展示を観て、アーティストの人となりを感じながら、アーティストもまた人であると確認し、その上で作品を見たいのだろうなと思った。

イサム・ノグチ展は昨日が最終日だったので、もう一度行くことはできないけれども、また企画されたら行ってみたい。次はもう少し彼のことを詳しくなって。

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