無題

映画の在る生活

私は1990年代後半~2000年代前半の邦画が特に好きなのですが、映画って、その時代の社会情勢、経済、カルチャーなどの空気を反映している気がすることがたびたびあります。言葉や服装、風景などの見える部分はもちろん、映画全体が纏っている空気というか、作品の題材とかもそうかもしれません。

映画制作には詳しくないのですが、きっとこの10年くらいでも、映画を作る環境も、フィルムからデジタルになったり、映画制作全体のシステムが変わってきたりと、さまざまな変化があるんだろうなと思っています。

そして、その変化の中の1つに、映画館で上映する作品数が増え、動員数によって映画の上映が早く終わってしまう・・・というところも含まれているのかもしれません。

▼立川シネマシティ遠山さんのコラムも是非


ここ最近ますます

「(宣伝を見て)この映画気になる」→(チェック)→「わ、公開してたんだ!」→(情報を調べる)→「やっぱ観に行きたい!」→(劇場とスケジュールを調べる)→「え、この時間じゃもう観に行けない・・・」→「ムーブオーバー、名画座上映を待とう」or「配信・パッケージを待とう」

ってなるパターンがどんどん増えてきているなあと、身に染みて感じています。

なので、これからは映画館でのロードショー上映が1~2週間で終わってしまった時、感想が盛り上がる前に朝の時間帯や夜の時間帯などに縮小されてしまった時の、さまざまなプランも考えておくことが必要になってくるのでは・・・?と考えています。

映画公開前の宣伝と同じくらい、映画公開後の宣伝・公開プラン(後パブ含め)がどれだけ練られているか、ということがこれからもっと大切になってくるのだろうなと。

そして、配信・パッケージリリースに向けての盛り上がりも作れたら素敵ですよね。(Sustainable Cinemaで特にやっていきたい部分です)


あともう1つ気になっているのが、日々の生活の中に映画を取り入れる仕組みづくりです。大型マンションの中には、住人が使用できるスクリーンルームがありますし、少し前に話題になったスクリーン付きのソーシャルアパートメントとかも魅力的ですよね。

FILMS和光

ネイバーズ武蔵中原

こういうのが首都圏、地方都市にも増えたらどういう動きが生まれるんだろう・・・?とか。(もう動いていたりするのかもしれないですが)

あと、最近できた泊まれるシアター「Theater Zzz」とかも。

こちらで上映できるのは、二次使用のホテル用や図書館用の素材だと思うのですが、マンションの中にあるスクリーンルームを活用したイベントなど、もっと生活に密着したスタイルで、映画をスクリーンで楽しむ方法も、もっと考えていけるのかなと思っています。

そして最近オープンした「元映画館」も、どういう風に活用されていくのか、気になっています。

きっと人それぞれ違うけど、人生で何度も観たくなる、何度も思い出してしまう映画との出会いを作っていきたいですね。

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