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映画を生かし続ける仕組みづくりをはじめます

4/1より【Sustainable Cinema】を始動します。

キッカケは、とある作り手の方が言っていた「このまま膨大なアーカイブに埋もれてしまいたくない」という言葉だった気がします。

2013年以降、毎年の映画の公開本数が1000本を越え、監督やプロデューサーが人生をかけて作った作品たちが、1ヶ月弱のロードショー上映後、どんどん縮小されてしまうという現実。

最近評判になっているあの映画、●●さんに進められたあの映画「観ようと思ったけど、観れる時間にやっていない!!!」「近くの劇場ではもう終わってた!!!」という経験、ありませんか……?


新たな作品の製作発表時や、新たな作品で活躍されている方々の姿を見てワクワクする気持ちと同時に、こないだ公開したばかりの作品の行方や、誕生した作品のその後についてを考えていくようになりました。

趣味の欄に「映画鑑賞」と書く人は多くいるし、私たちが死んだあとも、ほとんどの映画は残り続けていきます。

そして、時代の移り変わりが激しい昨今、これからもますますあらゆるものが生み出され続けていくと思っています。


これから生まれる人たちは、自分が人生に影響を受けたあの作品や、映画祭で偶然出会ったあの名作たちと、どれだけの人が出会うことが出来るのでしょうか……?


そんなことをぼんやり考えはじめていた時に、エクストルームさんよりお話をいただき、今回の【Sustainable Cinema】という取り組みをはじめていくことにしました。

【Sustainable Cinema】は、映画を生かし続ける仕組み作りです。

既にある映画上映のシステムを使い、様々な発想でオリジナルな上映イベントを開くことも1つですし、企業や団体、映画祭と組んで生活に組み込んでいったり、媒体を作ったりすることもアリかもしれません。

生み出すことを止めるわけではありません。

【Sustainable Cinema】は、生み出された素晴らしい作品たちを、時代に置いていかずに、アクティブな状態で来世に生かしていきたいと思っています。

そして、更にそこから派生して映画以外の作品、コンテンツ全体のこれからについても考えていける場づくりになればなと考えています。


現在私は、媒体の編集、ライター業と、映画や映画祭の宣伝をメインにお仕事をしています。様々なプロフェッショナル方々にお話を聞ける機会や、映画が世に広まる瞬間に立ち会えるのは、本当に毎回感動します。

そして前職では、映画の二次使用(パッケージ・配信)の部署でお金の周り方や権利の動き方を知り、映画祭では、一般の団体が映画を上映するための仕組みや費用感を知ることが出来ました。


1年のうちに、旧作が話題になったり、盛り上がる時期があるのも事実です。

ここ数年、DVDやBDなどのパッケージは縮小されつつあるけれど、上映体験の場は増えてきている感じもしますよね。


作り手は、どんどん代表作を生み出していってほしいし、代表作をアップデートしていってほしいと思っています。

そうして人生をかけて生み出された作品たちを、わたしはこれから生かし続け、来世へ伝えていきたいと思っています。

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