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仕事の心がけを掘り下げて見えてきたバランス感覚について

私の仕事の心がけ、色々ありました。それは時と考え方、会社、環境、国により様々に移り変わりました。

Quick action、大統領のように働き王様のように遊ぶ(何かのCMのセリフでした、出典忘れてすみません)、自分を殺さない程度に働く、などなど。

でも色々試行錯誤して大事だと思ったのは、
・時流を読み間違えないこと
・人の心は伝わること
・人を大事にすること
・未来に胸を張って残せる社会を作る努力を積み重ねること
これだけはどの仕事でも真実だと考えます。

そもそも我々が常日頃口にする「仕事」とは一体何でしょうか。それは人間の活動が生み出した行為により生じる、貨幣などの対価を伴う活動、と言って宜しいかと思います。人により仕事が広がっていったのなら、仕事がまた人の心身に影響を与えます。今の、主に政治や経済により生ずる公務や企業活動の仕事はあまりに固定化した「仕事」から固定化した「報酬」を得ることに捉われ過ぎてはいないでしょうか。また役所や会社の仕事をしていると偉い、していない人は偉くない、そんな考えが何となく日本人には強過ぎる気がします。
そしてその凝り固まった会社員なり公務員なりの仕事をずっと続けることに一種の恐怖感を感じる方もいるようです。でもその直感は多分正しいと思います。人間の本能はあながち間違えていないと思います。そう思ったなら何で恐怖心を持ったのか、自分で改善を働きかけられるのか、出来ないならどうするべきか掘り下げてもっと考え、行動することが必要なのだと思います。

軽んじがれがちな主婦の仕事はどうでしょう。法律的には「被扶養親族」「被扶養家族」と呼ばれ、一般的には賃金はありません。しかしその内容は日々繰り返されるようで家族の有り様に従い目まぐるしく変容します。家事は比較的誰でも出来るように見えるので軽く見られがちなのでしょうが、実はそれぞれの世帯に適合した唯一無二のものです。シンプルな一人暮らしでもコンビニの買い出しと洗濯くらいはする筈です。そして家事をする人がいなければ人は生きていくことは難しいでしょう。まさに必要不可欠な、人が生きるために最も必要な仕事です。よってサラリーマンや公務員の配偶者は3号分割、ざっと言えば離婚2年以内に申請すると婚姻期間の半分の厚生年金を持っていける制度がありますね。内助の功、異論反論あるとは思いますが、妥当な制度と言っていいでしょう。

自営業者や農業の方などは日々が真剣勝負です。私自身も脱サラして色々な経験もして色々な話も聞きました。自分の手で間近に社会情勢や世界の脈動に触れている感触は大好きです。でもやはり自分の手で直接稼ぐ、何より一定収支が無いのはなかなかに厳しいものがあるとはつくづく思います。それなのに老後の年金が厚生年金の有無など大きく変わるのは年金制度がおかしいと思うのです。日本で起業する人が少ないのはそんなところにも歪みがあると思うのですが、それは別に機会があれば述べましょう。

私は何も会社員や公務員が悪いとは言っていません。また、その背景にある政治や経済が生き物ではないとは言いません。生き物どころか化け物です。しかし残念なことに組織の中で上手に居場所を見つけ、現状に甘んじ、変化を恐れ、人を見下し、私腹を肥やし、それを正当化する。結果として不健全な結果を組織に招く鵺のような仕事人を私は数多く見てきました。これはどの世界にも一定数いるのは、人の心の悲しさ故なのかも知れません。それらの人々のもたらす悪影響の甚だしいこと、事例を列挙するでもなく、ひょっとしたらこの記事を読まれている方の、ほんの身近な中にもいるのではないでしょうか。

仕事を誠実に行うことに加え、時流を読むのも大事です。歴史を紐解けば、時代を見誤り権力に固執することで自らの首を絞めてしまった国や君主の何と多いことか。天網恢恢疎にして漏らさず、とは真実だと思います。

我々の経験も仕事も結局、今その瞬間にさえもう既に過去のものとなっています。時の流れと共に少しずつ歴史になっていっているのです。時代の中に人はあり、人があるから仕事があり、仕事は人により支えられています。そして時代も人も少しずつ入れ替わっています。当然のようですがそれが事実です。それを心に留めて日々の仕事をするしないで物事の捉え方はかなり変わってくると思うのです。その時その時を生きる人間には、取り返しが付かなくなる前に誤ちがあればそれに気付き正しく時代に基づいた行動をする責任が一人一人にあるのです。ありきたりなようで、それこそ大切な仕事ではありませんか。

時代と人と仕事と。それぞれ独り歩きさせない、バランスを取る、三権分立のように。そうやって目の前の仕事を見つめ直すと新しいことが見えてくる。そんな視点を失わない。正しい視点を失わない。

これが私の仕事の心がけです。

#仕事の心がけ

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