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今だから取り上げたい新疆ウイグル自治区の人権問題

新疆ウイグル自治区の人権問題について一時期取り沙汰されていたのをご記憶でしょうか。解決されたのなら、取り沙汰されなくなったのは健全です。大変結構なことです。

しかし違うと思います。ウクライナ情勢があまりに劇的かつ凄惨に報道されたので忘れ去られているように思います。ウイグル族への惨劇は無くなったのでしょうか。恐らく違います。ことによるともっと悪くなってるかも知れません。今でも叫んで泣いて絶望して殺されている人は沢山いると思います。

考えてみましょう。恐いのは中国ですか?ロシアですか?

もちろん、人権侵害、虐殺、戦争、決して許されるものではありません。でも正当化している人もいる、国もある、グループもある。なぜでしょう。それは誰しも加害者側になり得る負の側面があるからです。それがふとした原因で正当化される。それはいつ何処でも起こり得るのです。その恐ろしさを我々一人一人がもっと痛感するべきです。

人類は経験や歴史から何が残酷で二度と引き起こしてはいけないか学んだので、命は平等であることを願い、戦争を防止し、平和を維持しようと努力しました。しかしながら同時にみだりに富や権力を求め、或いは保身に走り、他人を嫉妬して攻撃することもあります。残念ながら人間である以上、正しく教育を受け世を治め、個々人もまた正しく生きることを続けないと負もまた連鎖していくのです。水に投げた石の波紋が誰にも止められないようにそれは延々と波及していくのです。そして今世界は、結果として分断の危機に瀕しているのです。

そんな世の中、何をすべきか。それは一人一人が小さくても正しいことをしていくしかありません。家族に微笑みを向け、身近な人を思いやり、その波紋を拡げるしかないと思うのです。それが一番難しいことですが、一番大事なことではないでしょうか。ウクライナにまとまった額の寄附をするよりも、多分多くの人にとって、1ヶ月間家族に感謝と微笑みをかけることの方がよほど難しいでしょう。

ほんの些細な一言で一日が台無しになる経験を誰しもしていると思いますが、逆もまた然りなのです。ほんの小さな思いやりで気分良く楽しく過ごせることもあった筈です。

コロナ禍はたった一人から始まり、一人一人の行動から瞬く間に世界に広まり世界を変えました。一人の人間はただそこに居るだけでも影響を与えるものです。

私はかつての日、祖国の隣に不安な政府があることを知りました。でも伝えるにしても検閲があり限界がありました。だからちゃんと包み隠さず見聞きした事実を知らせたくて帰国しました。そこでどれだけ影響を与えたか分かりませんが、確かに正しい認識のもと外交や防衛が整いつつあるように見えます。苦労して外国で生きてやっと順調になった生活を捨てて帰国をすることは勇気が要りましたが、無駄なことではありませんでした。だから今度は日本の正しいあり方を模索する一人になりたいと思います。

正しいことを考えて生きる、それが世界を変えることを信じて生きてみませんか?新疆は、ウクライナは、遠いことではないのです。

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