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1分でわかる新しい経済圏の動き【DNVB】とは

DNVBとは

「Digitally Native Vertical Brand」の略で、デジタルネイティブ世代(生まれたときからインターネットが身近にある世代。おおむね1990年以降に生まれた人)以下の消費者に対し 、Web を介してストーリーを伝え、商品の販売を行うブランドのこと。

メーカーが直接消費者とつながり、消費者にとって利便性や付加価値を提供するD2Cとの違いは、カスタマーエクスペリエンスを重視した展開にある。DNVBの傾向は以下の通りになる。

・材料の直接調達。サプライヤー(サプライヤーとは、運輸、宿泊、レストラン・土産店、観光施設など旅行を構成するサービスの提供者のこと)との直接の取引により、サプライヤーの運用基準を精査するだけではなく、迅速なフィードバックループを促進して、製品の設計と需要を迅速に繰り返すことができる。製品のコストをユーザーに伝えることもある。

強化されたブランド体験。商品、買い物客の経験、顧客サービスの集合体がブランドになる。 DNVDは、主にオンラインで顧客と会話し、人々に語りかける強力なブランドライフスタイルの構築を目指している。 DNVBの製品はブランドのアイデンティティーを細かく表現し、製品とパッケージの両方がソーシャルメディアで共有されるように設計されており、多くの場合ユーザーが作成したコンテンツに依存している。

・従来のECやモール型ECと競合しない第三者の流通チャネル。以前はEC(イーコマースとは、インターネットなどのネットワークを介して契約や決済などを行う取引形態)のほとんどは他社の商品を販売する小売業者だったが、現在では企業は Amazonなどと直接取引することが前提になっており、その巨大な規模とコスト優位性を活用して、ECが最も安価な商品の最大選択肢を提供することがますます厳しくなってきている。 またオンラインとモバイルの売り上げは引き続き伸びているが、小売売上の94%は実店舗で行われており 米国の買い物客のほぼ半数はオンラインではなく店頭での購入を好んでいると見られる 。DNVBが熟成するにつれDNVBはオフラインで拡張されることもあり、体験型の物理的な小売りを組み合わせることも特徴 。

・ソーシャルメディアのへの関与の増加。1対1のマーケティングによる、コミュニティの構築に重きを置いている 。今日の主要な SNSに強力な力を活用し、サービスとコンテンツでアクティブな顧客を生み出している。デジタルネイティブブランドは、ソーシャルへの関心を高めをとするが、商取引を超えて顧客が関与できるデジタル体験を構築しブランドの忠誠を共有する。ミレニアル世代は広告を受け取るだけではなく、それらをエンゲージし共有するとともににオープンな世代でありこの世代の特徴を最適化するために、 DNVBはソーシャルメディアで働きかけ共有可能なコンテンツを創り出している。


直接消費者と取引を行うEC、従来の製品にはない利便性や付加価値を提供するD2C、ブランド体験を提供するDNVBと、Webとユーザーの体験を時代の変換と合わせて理解する。


 

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