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DALL-E3漫画作成ワザ: キャラ生成のためのカスタムGPTを自分用につくろう

キャラの一貫性問題、DALL-E3での現実解はカスタムGPT

自分用漫画制作ツールとしてのカスタムGPT

漫画作成において、一貫したキャラクターの生成は重要な要素です。しかし、現存するAI画像生成ツールでは、特定のキャラクターを繰り返し、かつ一貫性を持たせて生成することに限界があります。ここでは、カスタムGPTを用いてこの問題を解決し、漫画制作をさらに手軽で効率的なものにする方法を紹介します。

*ちなみに今回の方法はChatGPTの有料版が必要です

*なぜ漫画に一貫したキャラクターが必要なのか

漫画は、登場人物の性格や外見、彼らの成長といった要素を通じて物語を語ります。キャラクターが一貫性を欠くと、読者は物語に没入できなくなり、作品全体の質が低下します。一貫性のあるキャラクター生成は、漫画制作における大前提であり、その重要性は計り知れません。

**素直にStable DiffusionかMidjourney使いなよ…

おっしゃるとおりですが、DALL-E3の得意なこともあります。まあ総じて出遅れてますが、個人的にはSoraの開発に伴ってDALL-E3も鬼進化してほしいなと思います。


カスタムGPTの作り方

カスタムGPTを使って、特定のキャラクターを簡単に、かつ一貫して生成する方法は以下の通りです。

今回の題材はDALL-E3で描いたこちらの漫画です。

1.Explore GPTsからCreateを選択

2.主に使うのはInstruction

名前と詳細はお好きなように。アイコンもお好きにしてください。記事の内容はインストラクションにいれます。 

DALL-Eは当然ですがOnにしましょう。Webは必要ではないですが、時々調べ物して欲しい時もあるので加えています

キャラが増えるなどで内容が大きければPDF等にして添付してもいいですが、編集のしやすさからインストラクション内で収めるのをおすすめします。

3.画像の生成プロンプトをキャラ名とともに保存:

キャラクターの詳細な説明を含むプロンプトを作成し、キャラクターの名前とともにInstructionに保存します。これにより、指定したキャラクターの画像を生成する際に、そのプロンプトを簡単に呼び出すことができます。

上記のレヴァルの魔女作成の際に作ったのがこちらです。

このインストラクションにキャラクターごとのプロンプトを書きます。日本語ても構いませんが、英語のほうが安定する印象です。

# 各キャラクターを生成する際のプロンプト
・カレル
Kerel, 25 years old Estonian in Japanese anime style. with short, tousled white-blond hair with hair between eyes and striking blue eyes, wearing traditional medieval Estonian attire. 

・魔女アリーサ
She is a 30 years old Estonian. Her blonde hair is tied back in a bun without any hair ornaments, and bang between her eyes with a detailed Estonian female folk costume. No accessaries on her hair

・ナースアリーサ
She is a 30 years old Estonian. Her blonde hair is tied back in a bun without any hair ornaments, and bang between her eyes. She is wearing scrubs similar to those in European hospitals. The nurse's posture should reflect introspection or concern, typical for a healthcare professional.

・インドレック
a 40-year-old man with a brown buzz-cut hair with short beard, dressed in medieval Tallinn attire. The character should look dignified and ready for action, embodying the historical context of Tallinn with a blend of Northern European medieval fashion.

コツとしては、何回か生成して気に入った画像のプロンプトから、シーンの描写を抜いてキャラに言及してるもののみを残し、それをコピペする方法です。

*全然関係ないですが、ここまで見て気づいた方もいるかもしれません。私はスマホメインで描いています。子供が寝ている時が私の覚醒タイムなのですが、離れられないのと音出せないのでスマホ特化してます。
パソコンはね、贅沢品ですよ。パソコンにむかえる時間は贅沢タイムです🤣

4. 画風の固定化:

漫画の画風に合わせた生成を行うため、プロンプトには画風を明示する情報も含めることが重要です。

#全キャラクターに共通する、必須のプロンプト
(( japanese anime style)), ((white background)), (masterpiece), (detailed lineart) in monochrome, flat color, high contrast, The scene is envisioned in a hyper-realistic anime style, focusing on intricate details such as skin texture, fabric patterns, and lighting effects to create a lifelike depiction.

これはお好きなように、という感じです。これを設定しておくと変なブレが減っていいので、GPTを使いながら適宜修正するのが良いでしょう。

作ったGPTの使い方

では実際に使ってみた事例をベースに説明していきます。

1. 簡単に名前で呼び出して生成:

キャラクターの名前を指定するだけで、一貫性のあるキャラクターを瞬時に生成できます。Midjourneyのpreferセッティングみたいなものです。


エストニアの民族衣装で金髪お団子で…みたいなことを毎回言わなくてすみます。なによりブレが減ります

2. 複数人の構図をシンプルに生成:複数のキャラクターが登場するシーンでも、各キャラクターの名前をプロンプトに含めることで、一度に複数人の構図を一貫した画風で生成することが可能です。

このプロンプトの短さ!

自分用の制作ツールとしてのカスタムGPTはとっても有用!

このようにカスタムGPTを活用することで、漫画制作の一貫性を保ちつつ、制作の手軽さを実現することができます。

DALL-E3は生成時間も長く、謎に失敗しがち。プロンプトも宜しく解釈してくれすぎるのでブレがちで、生成のストレスがすごいです🤣

ただ、キャラや画風を一旦カスタムGPTに格納してしまえばあとは構図なので、結構集中しやすくなります。

まあ、それでもやはりキャラクターリファレンス機能は早くついてほしいですね。

最近インペイント機能もついたので、徐々に他のツールに追いつこうとしてる感じはします!

作ったマンガはこちらにまとめています!
こんな感じのことができるんだなというショーケースになればと思います


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