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「人間してる感を味わう」ためのスケジュール立て

 一日のスケジュールなんですけど面倒だったり圧迫感があったりして立てない人も多いと思います。私もその一人でした。ただ、生活にあまりにもメリハリが生まれなかったり、だらだらと暇を持て余してしまうので、ちょっと心構えを変えてみようと考えました。
 とはいえ、元来の面倒くさがりでだらだら人間。病気のこともあって、無理は効かないし、すぐにへばってしまう。普通の人と同じようにスケジュールを立てては長続きしないし、いつか潰れてしまう。
 なので、スケジュール立てのルールを決めました。今回は他の人にも共有したいので記事にしました。


もっとも大切なこと:何のためにスケジュールを立てるのか

 一口にスケジュールを立てるといっても闇雲に進めては意味がありません。いろんな目的があると思います。例えば以下の通り。

  • 仕事の効率化を図る

  • 時間を有効に活用する

  • 有意義な生活を送る

 私の場合はこんな高尚な目的ではなく、タイトルの通り「人間をしてる感を味わう」のが目的です。「人間をしてる感」とは、人間らしい、とまではいかなくとも、今日も人間として生きたぞ、と感じることです。あくまで主観であって客観ではない。まあ自己満足ですね。人生そんなもんでいいと思います。
 「人間をしてる感」を達成するためにもっとも大切にしているのが「暇をつぶす」、「やりたいことを優先する」、「スケジュールの達成を気にしない」の3つです。

人間してる感その1:暇をつぶす

 よくある言葉で「人生は死ぬまでの暇つぶし」というのがあります。そんな悲観的にならなくても……とは思っていたのですが、考えが変わりまして、そうかも、と感じる機会が増えました。要はあまり肩肘張らずに生きるのが吉かと思っているわけです。ぶっちゃけ次の「やりたいことを優先する」も、これが根底にあるかもしれません。
 「暇つぶし」ということは、そんなに暇でさえなければいいわけです。何をしていてもいい。暇でさえなければ。逆に言えば暇すぎるのはよくありません。暇すぎると人を不安にさせたり、恐怖を感じさせたり、絶望に陥れたりします。極端に言ってしまうと、過度な暇は人間の敵であり、人間らしさを奪う存在だと私は思います。

人間してる感その2:やりたいことを優先する

 正直、やりたくないことなんてしない人生を送りたいでしょう。なら、やりたいことだけやる。それが一番いい。
 とはいえ、人間やらなければならないことはあります。仕事だとか、人との用事だとか。あとは体調管理も重要ですね。難しい問題ですね。でも、実はやらなければならないことって意外と少ない。後回しにできることや、無駄な予定、過剰な節制を見直してみると、意外と暇が出ます。別に忙しくして暇をつぶすのもいいですが、せっかくならやりたいことで埋めたいものです。

人間してる感その3:スケジュールの達成を気にしない

 スケジュール立ての一般論でも、実行できたかどうかを深く気にしない、完璧主義にならない、というのは言われています。実際その通りだと私も思います。生活が窮屈になるだけです。本末転倒でしかない。
 どこまで割り切るかの問題ですが、私は、元々の目的である「人間してる感」を少しでも得られたか、を一番にしています。目的達成が大事ですからね。少しでもいいんで「人間してる感」を得られたら勝ちです。ついでに、今日のスケジュールは今日だけのもの、と割り切っています。私の性格上、ついつい引きづったり、完璧主義になったり、特定のことをずっと考えてしまいがちです。そういったうじうじした性格を踏まえて、今日のことはいったん忘れるように心がけています。

具体的に行なっている、いくつかのこと

 これまでスケジュール立てのマインドのようなものをつらつらと書きました。では実際にどのようなことをスケジュールとして立てているのか。細かく書くと何十項目もあるので、いくつか抜粋します。具体的には以下の7つです。

  1. 朝一で作業環境を整える

  2. 当日にスケジュールを考える

  3. 片付けの時間を決める

  4. 晩御飯を朝のうちに決める

  5. 今日やりたくないことを決める

  6. 自由時間を優先的に設ける

  7. 実行は未定

具体例その1:朝一で作業環境を整える

 人間、どこかでピシッと区切りをつけないと、なかなか行動できないものです。私なんかぐうたらなので、ついついだらだら過ごしてしまいます。
 なので、一番動ける朝目覚めた瞬間に、PCを作業スペースに用意して、いつでも執筆なりプログラミングなりできるようにしておくことにしました。これだけでだいぶ変わるもので、今日は何かやろうと大抵の場合、思えるようになりました。だらだら暇な時間が減るわけです。

具体例その2:当日にスケジュールを考える

 私は病気持ちなのもあって、当日の体調がわからないことが多いです。あとはあまり時間に縛られたくない。なので、スケジュールは前日に立てず、当日決めるようにしています。何しようかなくらいは前々から考えますが、実行するかはあくまで当日の判断で。

具体例その3:片付けの時間を決める

 頑張りすぎは人間のし過ぎ。暇どころか、過剰な活動です。いつの日かダウンして「人間してる感」を得づらくなります。そんなのは御免です。
 一日の区切りをつけるのも大切な予定の一つ。他のスケジュール立てマニュアルとかでも書いてあります、多分。その時間まで過ごしたら人間してるとか無視するようにしています。

具体例その4:晩御飯を朝のうちに決める

 これは人によると思います。私はいちいち晩御飯のことで悩みすぎるのがつらいのと、スーパーがやや遠いので朝に買い物の計画を立てなければならないのとが問題としてありました。じゃあ、朝決めてしまえばいいじゃん、となったので、朝ごはん食べたあたりで決めるようにしました。あらかじめ決めてしまうと、気が楽になります

具体例その5:今日やりたくないことを決める

 やりたくないことがある?ならば、やらないでおきましょう!
 もちろん、相手に迷惑をかけたり、自分の心身に悪かったりするならやるべきですが、そうでないなら「やりたくないことリスト」に突っ込んでしまいます。今日はおいておきましょう。後で、あるいは翌日以降考えればいいです。やりたくないことを抱えたまま一日過ごすより心身に良いです。

具体例その6:自由時間を優先的に設ける

 自由時間は、趣味にいそしんだり、おやつをのんびり食べたり、積極的にだらだらすることを主な目的とした時間です。過度な暇はよくありませんが、自由がないと「人間してる感」が薄れてしまいます
 しかも、この自由時間は急用にあてることも可能。急用でスケジュールがきつくなるより、リラックスタイムが少し削られてしまう方がまだましでしょう?

具体例その7:実行は未定

 これが一番大事なこと。スケジュールを立てても必ずしも実行する必要はありません。不毛な時間が過ぎてしまったら片付けの時間を早めてもいいし、作業が捗るなら少しぐらい片付けの時間が過ぎてもいい。気が変わったら晩御飯の内容を変えてもいい。やりたくないことが増えたら、リストに加えてもいい。あくまでスケジュールは予定。実行するかは未定で、その場その場で決めればいいと思います。

まとめ:私にはパンも必要だが「人間してる感」も必要

 新約聖書に「人はパンのみにて生きるにあらず」という言葉があります。色んな解釈があるそうですが、おおむね「人には物質的な満足だけでなく精神的な満足も必要」という意味だそうです。私もこれには賛同します。「パン」が大事なのは言うまでもありません。しかし、「精神的な満足」、すなわち「人間してる感」も同じくらい大事だと私は考えています。今回スケジュールを立てようと思ったのもそのうちの一つです。
 まあ、楽に生きたいだけの御託なんですけどね。


ブログとはまた違ったテイストです。