1泊500円で泊まれる宿が街に出来て2年。
これまで1000泊、170名の利用がありました。
大変な状況で駆け込んでくる人もたくさんいましたし、息抜きとして活用する人もいました。こんなにも沢山の人がこういう場を必要としていることを痛感する日々でした。

そんな折、犀の角が「家出チケット」というものを販売し始めました。
3枚（3泊）つづりで11,100円モーニング付き。買ったチケットを誰かにあげることができるのが特徴です。知り合いに家を出て休んでほしい人が居た時に、手を差し伸べられる道具として、またコロナ禍で依然として運営が大変な犀の角を支える寄付の仕組みの一つとして考えられたこのチケットは、今犀の角で一番売れているチケットです。

私たち場作りネットは、相談支援を行う中でたくさんの人達が困り事を抱えたまま孤立している世の中であることを知るようになりました。しかし相談支援などという枠内で出来ることなどほとんどありません。地域の中にこそ助かる場が必要だと思い、街中に逃げ込める場を作るチャレンジをしてきました。
そこで同じ街に暮らす隣人として出会い直していきたいと思っていました。
街の人たちと共に、2年間、困りごとを抱えた人たちと出会い続ける中で「家出チケット」が僕らの手を離れた場所で販売されたことに
とても感動しました。
一つの仕事を成し終えた気さえしました。

ところが、「家出チケットという名前はいかがなもんか」などという批判的な見方をする人もいると耳に入ってきました。いろんな見方をする人がいることは当然です。それ自体は悪いことではないと思います。
むしろ、そうしたことをもっともっとみんなで話してみたい！と思いました。

そこで、今回このような企画を考えました。まずはやどかりハウスのLINEにて「家出チケット」に関する意見を募集しました。
さまざまな声を数回に分けてごご紹介します。ぜひ最後まで読んでもらい、一緒に考えてもらえたらうれしいなと思います。

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