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「相撲」秋場所総決算号

「相撲」秋場所総決算号が届く。表紙と巻頭特集は秋場所に37歳10ヶ月の最高齢で優勝した玉鷲。穏やかな笑顔が誰からも愛される。それにしても若々しい圧倒的な突き押しの強さだった。全体的に印象的だった特集が少なかったが、以下が目を引いたページ。

1️⃣三賞力士はいずれも印象的な活躍。殊勲賞の玉鷲はもちろん、翔猿の活躍には驚異。今までは北の富士や舞の海に「中途半端」「何をしたいのかわからない」と酷評されていたが、秋場所では大型力士に廻しを取らせない動き回る取り口を確立。敢闘賞の高安は宮城野親方(白鵬)に「最も強い」と言わせただけあって実力発揮。腰さえ痛めていなければ、とっくに横綱。ただ今回もここ一番で悲運に泣いた。奥さまの杜このみさんと二所ノ関親方(稀勢の里)が笑うのは何時の日か。技能賞の若隆景は初日から3連敗が悔やまれたが、4日目から実力発揮で大関候補に再名乗り。正代と御嶽海が4勝11

敗だっただけに余計に新大関が待望される。

2️⃣出色だったのが新十両の二人。カザフスタン🇰🇿出身の金峰山は、髷も結えないザンバラ髪だが、ブルドーザーのような破壊力の前進突進力。学生横綱出身の栃武蔵(菅野)は四つ相撲で連戦連勝して十両優勝。新十両とは思えない相撲の巧さだった。

3️⃣「私の奇跡の一枚」には高見山の幟と浴衣が紹介。初の外国人関取となった高見山。幟にローマ字、浴衣も派手柄に。その後のハワイ🇺🇸勢、ヨーロッパ勢💶、モンゴル勢🇲🇳たちに外国人力士の道を切り開いた功績である。

4️⃣「九州場所新勢力図」は九州場所の番付予想。新三役に翔猿が初、そして優勝の玉鷲が復帰。前頭筆頭に高安進境著しい琴ノ若。そしていよいよ笑顔が可愛い熱海富士と、引いてばかりいる東白龍が新入幕。十両には狼雅が、阿夢露以来の待望のロシア🇷🇺出身の昇進。

5️⃣大山親方(大飛)の退職。力士としては地味だったが、引退後に相撲教習所の教官となり、自身も民俗学や歴史の勉学に励んだ。モンゴル力士の台頭で、昭和35年に制定された決まり手70を、平成13年に80手+非技5種に改訂。またビデオ室で決まり手を決め、「相撲体操」を構成し直して広めるなど、相撲界を陰で支えるカリスマとなった。


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