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自分史上最強の「カレーそば」

めっきり寒くなった冬には温かい蕎麦。すっかりマスコミに毒されているミーハーな自分。この日はアド街浅草特集で紹介されていた「翁そば」。浅草寺の近くの繁華街にある、ものすごく古いお店。老舗とかそんな感じではなく、ただただ古い。なんだか大正時代にトリップした気分。すっかりさびれてしまった田舎の故郷にある蕎麦屋で歓待されるという親近感に溢れている。お店の前には開店前から大行列。自分は一発目で入れてラッキー。

 このお店が紹介される時は、いつも「カレー南蛮そば(お店では「カレーそば」と呼んでいる)」。だからどのお客さんも100%「カレーそば」。もはや単品専門店。もちろん自分も「カレーそば」@750。出てきた丼の光景に『美しい❣️』。丼から溢れるカレーつゆ。そこに漂う豚バラ肉。蕎麦は稲庭うどんくらい太くて、クタクタに煮込まれている。だから麺にコシなどない。だがそれがいいのだ。たっぷりとカレーつゆを含んで重くなった蕎麦は、手繰る腕がだんだん痛くなってくるほどの重量感。そしてカレーつゆは後から追っかけてくるピリ辛。もちろん蕎麦ツユ出汁をベースにした辛さである。『蕎麦屋のカレーは甘い』という自分の固定観念を打破する辛さだった。美味しいのなんの、これなら誰もが夢中になることに得心。夜に宴会があるので『軽く蕎麦でも』と思っていたが、良い意味で味にもボリュームにも予想を裏切られた。自分はやらなかったが、餅や揚げ玉をトッピングするのが常連の裏技みたい。お会計の時にホールの女性に「味の重要文化財ですね!」と告げたら、明るく凛とした声で「ありがとうございます❗️」が返ってきた。

https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13010501/


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