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白鵬の復帰初日、お帰りなさい

大相撲名古屋場所を現地観戦。実は名古屋場所の観戦だけは初めて。会場は名古屋城内のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)。久しぶりの地方場所開催だが、コロナ禍以降の東京での国技館開催と同様に13時開場で、序ノ口や序二段の取組は観ることができない。観客入場も定員の半分という規制は、名古屋でも守り続けている。飲食は所定の場所限定、声援も拍手だけで声出し禁止も同様。とはいえ名古屋は東京ほどのコロナ禍への緊迫感がなく、繁華街も電車もどこも人出で満員。相撲会場も入場で密、売店で密。国技館での感染オペレーションと比べると、かなり大雑把。
 白鵬が目当てで来たので、白鵬応援タオルを買い込んで(声援禁止なので)心の中で応援。既に7場所連続休場で、横綱審議委員会に「引退勧告」の一歩手前である「注意」勧告を受けている。横綱白鵬が進退を賭けると明言した場所。連敗したら現役続行は許されない。今年の2月に足首の手術をしており、しばらくは稽古どころか歩くのも大変だったそうだ。だから観てみないとわからないが、正直言って千秋楽まで持つかどうかはわからない。それで初日を観に行くこととした。もしかしたら、もう白鵬の横綱土俵入りが観れなくなってしまうかもしれないから。立ち合いが汚いとか、ダメを押すとかグチャグチャ言っている偉いさんも多いが、白鵬は明らかに実力、品格とも過去最高の力士。実力は数字を見れば明らか。品格においては、宇佐神宮にまで詣でて角聖双葉山の精神を学ぼう、などという殊勝な力士は白鵬以外には誰もいない。今日は明生に少し危なかったが、鮮やかな裏投げで勝利。土俵入りと取組で白鵬が出てきた時の会場の盛り上がり。みんなが横綱白鵬の帰りを待ち望んでいたことがよくわかる。まさに白鵬お帰りなさいだ。

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