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いわゆる三業地の衰退

荒川区小台の二大割烹のうち「㐂楽」はずいぶん前にお店を閉めた。そして今年2月末で「熱海」も閉店。この地は「尾久三業地」として栄えていた。三業地とは、料理屋・待合茶屋・置屋(芸者屋)が揃う色街のことである。阿部定だって、ここが舞台である。しかし芸者文化などが遠くなった現代には、料理屋だけが残っていた。「㐂楽」は、饂飩すきの美味しいお店だった。ぶっとくてコシの強いうどんだった。「熱海」は町屋斎場の法事で使われることが多いお店だが、王子にある元々職場の宴会でもよく来た。神楽坂しかり、築地しかり、こういう三業地文化が廃れるのは寂しいことだ。近隣では卵焼きで有名な王子「扇屋」なども割烹で芸者を呼んだりしたものだったが、それも今は昔である。まあ「㐂楽」も「扇屋」も不動産があるので、貸しビル業でその後困っている様子はないようだ。
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13018589/

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