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角界の不祥事を考える

大相撲5月場所では、相撲を愛する人間にとって悲報が届いた。本場所中に不祥事が二つも公けになったからである。いずれの当事者も休場し、今後の進退が問われることになった。どちらの事件も下半身系のトラブル。竜電は品行方正で誠実一路の印象だったのに、話の顛末に情がない点に消沈。朝乃山は横綱を期待される大器として、浮世に心を奪われている暇はないだろうに。
 朝乃山の処分は、阿炎の受けた処分との比較と虚偽申告から免れない事案。一年くらい謹慎させても構わない。それでも解雇と引退勧告だけは行わないで欲しい。厳罰を現役力士に課すのは犯罪行為に限って欲しい。竜電のトラブルは土俵外のプライベート。朝乃山の過失は、コロナ禍であるからこそ。一時的な暫定措置に際して下す処分としては、あまりに過酷である。2011年に八百長事件で引退を余儀なくされた巨漢力士の山本山の嘆きの弁は「相撲がなかったらただのデブ。今日からお相撲さんじゃないと言われてもどうしていいか分からない」。力士にとって突然の廃業は、人生の終焉を意味する。出稽古で強くなった朝乃山の向上心や、竜電の大ケガからの立ち直りも振り返って欲しい。
1️⃣竜電が40代女性と3年間の不倫の末に妊娠、中絶を強要。
https://news.yahoo.co.jp/articles/675cc44766cc802e555e65eb0c70e13d14a3a7e7
2️⃣大関・朝乃山は、本場所前の非常事態宣言下のキャバクラ通いが発覚。相撲協会には当初は「事実無根」と虚偽報告後に、一転して事実を認めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/49019dfd4f406fa9f3744ff8c86516c8b9d73384

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