六本木「PIANO BAR IZUMI」から配信された真由子＆田中和音トリオのコンサート。真由子は津川雅彦と朝丘雪路が産んだ愛娘。両親亡き後、自ら歌手の道を選んだ。田中和音は、前田憲男門下の唯一の弟子にして、東京エキゾチカのバンドマスター。
　セピア色の画面から届く、真由子のアンニュイかつ伸びのある歌声。軽快かつ華麗なピアノ・ドラム・ベースの三重奏が真由子の声を包み込む。冒頭は父である津川雅彦の愛したスタンダードナンバー3曲。「音痴だった」と父親の裏話を明かしながら、父から注がれた愛情と人生の教えの数々を披露。田中和音ピアノトリオによるスティービー・ワンダーのインストゥルメンタル。そこから母親である朝丘雪路の持ち歌へ移る。奔放で浮世離れしていたと言われる母の言動をユーモラスに紹介。二曲の海外曲が続いた後で「別れのスナック」「恋の十字路」。昭和歌謡は真由子の最強の持ち味だ。ここは親娘の昭和歌姫の遺伝子の為せる伝家の宝刀。
【セットリスト】
①Fever
② Tennessee Waltz
③Love Letter
④Isn’t She Lovely（Instrumental）
⑤Because of You
⑥Cry me a river
⑦別れのスナック
⑧恋の十字路
⑨Only you