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元亀(阿武松部屋)断髪式

阿武松部屋の会報が月に一回届く。今月の誌面には、元亀進之介の断髪式が掲載されていた。名古屋場所の千秋楽に行ったので、開催場所も名古屋であった。このところの非常事態宣言下で、千秋楽の打ち上げパーティーもなく、すっかり部屋事情にも疎くなってしまった。元亀は、もともとは本名の武政という四股名だったが2019年に改名。戦国時代の元号から取った四股名である。高知県出身で、埼玉栄高校を経て、明治大学相撲部で主将を務めた。身長168.5cm、体重115.1kgと、力士にしては小柄な体格だった。しかし相撲は上手く、2016年にデビューして、2017年には最高位の幕下8枚目まで駆け上がった。キビキビとした相撲に、自分の見立てでは必ず十両に上がれると思っていた。しかし2018年に網膜剥離での休場や、近年では腰椎ヘルニアにも悩まされていたそうだ。まだ27歳なので残念である。同期には朝乃山、豊山、美の海がいる。力士にはケガが付きもの。実力や努力だけでは上には上がれないし、長くは取れない。まさに無事これ名馬である。大学卒業時に企業に就職内定もらったのを辞退しての阿武松入門。初土俵から5年、精一杯できたのだろうか。ことばを交わすこともできない昨今なので、別れが惜しまれる。そしてここのところ各相撲部屋の人数がドンドン減っている。大相撲の競技人口が減りつつあることが心配である。

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