見出し画像

【エンタメ日記】まったく知らなかった『ハイキュー‼︎』との初邂逅編 2024/02/20~02/23

2024/02/20(火)

【小説/ミステリ】『無人島ロワイヤル』秋吉理香子・著

「無人島に3つだけ持って行くとしたら」という他愛のない話が現実となり、無人島に取り残された8人が殺し合いを強制される。特に想像を超える瞬間はひとつも無く、最初は協力して脱出を考えるが、実は人殺し欲求を持つ男が最初に行動を起こして・・・と、デジャヴだらけのお馴染みの展開が羅列されるのみ。本来ならオリジナル要素のはずの「3つのアイテム」もたいして生かされていないし、何より文章が稚拙なのが耐え難い。首謀者が際よから最後までただの「狂った金持ち」でしかなく、物語上にどんでん返しも何もないのは、逆に斬新かもしれないほど。同じ著者の『暗黒女子』は、ここまでクオリティは低くなかったのに。


【初めて食べたもの】「濃厚ガトーショコラ」@セブンイレブン

普段食べないようなものを買ってみた
完全に「雪見だいふく」と同じ仕様
たぶん紅茶などの飲み物と一緒にチビチビ食べるものだと思う。
空腹時にがっつくと喉が焼けるみたいになる。

2024/02/23(金・祝)

祝日なので、経験値から比較的混まないであろうと予想してTOHOシネマズ日本橋へ。客層の品が良い映画館だが、もぎり入口の液晶モニターがいつ行っても稼働していないのはどうしたものか。注意深く案内アナウンスを聞いていないと、入場していいのかどうかわからない。

【邦画新作】『マッチング』内田英治監督

舞台挨拶生中継付きの回はとっくに満席だったので、朝の回にて。

アプリ婚した新婚夫婦が次々と殺される連続殺人事件が起こる中、ウェディングプランナーの女がマッチングアプリで知り合った奇妙な男から付きまとわれるサスペンススリラー。配役の時点で真犯人はバレバレではあるが。実はブレイク前の土屋太鳳はスリラーやホラーへの出演が多く、その頃から感じていたが、襲われて怯える役には向かない人ではないだろうか。なんか返り討ちにできそうだし。悲鳴が一本調子で大声を上げるだけなのは、演出が介入していないからのような。

話が一旦終わった後で付け足すように、より最悪な真相が畳み掛けるかのように次々と明かされる。ただそれらが、あまりに脈絡なく強引なのもあって、残虐性が空回りしている。唐突なショッキング描写に頼りがちだが機能させられていないのは、内田監督の悪い癖であろう。


【邦画新作/アニメ】『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』満仲勧監督

観る予定はなかったのだが、ちょうどスキマ時間の上映会があったので、急遽鑑賞。上映時間85分だと、こういうことも可能になる。

原作漫画を何ひとつ知らず(本来の主人公が誰なのか映画の後半で気づいたほど)、鑑賞前は本当にゴミ捨て場でバレーボールの試合をやるのかと勘違いしていたほどなのだが、普通に楽しめた。今回の劇場版でメインに据えたキャラクターがエントロピーの低いタイプで、それでも最後にちょっとだけ熱くなるという展開。それもあって、いかにも青春な暑苦しさは取り除かれた、適度な熱量の群像劇になっている。スポーツにおける選手の動きと内面の心理描写をリンクさせる演出が、アニメだからこそ可能な手法によって盛り上げられることに、改めて気づかせてくれた。『THE FIRST SLUM DUNK』と同様、時間の流れのコントロールが巧い。


【洋画新作】『マダム・ウェブ』S・J・クラークソン監督

「マーベル初の本格ミステリーサスペンス」という宣伝惹句は完全に間違いで、これよりちゃんとミステリーやっている作品はマーベルにいくらでもある。全ては観客に明かされている本作に、”謎”と呼べるものはほぼ無いのだから、サスペンスはともかく本格ミステリーと名乗るのはダメであろう。もちろん、宣伝との乖離は、作品の評価とは関係ないのであるが。

とは言っても、観客にとっての”謎”がない物語は、どうしても単調にならざるを得ない。主人公の未来が視える設定も、ありがちな繰り返しチャレンジのための道具立てに収まっている。どういう時に未来が視えるのか理屈があれば良かったかも(目の前で人が死ぬ時に発動するのかと思ったが、そうではない場合もあった)。


【初めて行った店】「横浜家系ラーメン春樹」神田店

神田駅のほうに歩いていたら、あった
特製魚介豚骨つけ麺 ¥1000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?