[第7回・前編] 人は水準ではなく変化に反応する --- プロスペクト理論

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第7回目のトピックは心理学者のカーネマンとトベルスキーによって提唱されえたプロスペクト理論です。これは,前回まで扱ってきた期待効用理論を土台とした新しい意思決定理論です。具体的には,
・客観確率 → 確率加重関数:π(p)
・vNM効用関数 → 価値関数:v(x)
という(重要な)変更を行い,その上で主観的な
・“期待価値”が大きいクジを人は選好する
という考え方です。

【板書】 板書上側は,くじに関するアンケート。クラス内で上下のペアのどちらが好ましいか選択してもらったところ,赤丸を付けた選択肢を大多数が選んだ。(教科書通りの結果でかなり驚きました…)

プロスペクト理論には次の4つの特徴がある。
(a)主観確率
(b)参照点
(c)損失回避
(d)リスク回避(利得局面)&リスク愛好(損失局面)


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