[第11回] 結果にコミットして優位に立とう --- コミットメント

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第11回目は,時間を通じた動学的なゲームについて勉強しました。自分の将来の選択肢をあらかじめ減らす,特定の行動を取ることを確約する,といったコミットメントが,相手のインセンティブや行動を変えることにより,自分にとって有利な結果をもたらし得ることを解説しました。

行動経済学で分析されている意思決定のクセの一つで,目先の事柄を過大に評価してしまう「現在バイアス」も,現在と将来の自分とが異なる好みを持った別のプレーヤーだと考えると,時間を通じたゲーム的状況として捉え直すことができます。この文脈では,コミットメントは現在バイアスに伴う誘惑に負けないための工夫として効果が期待できます。

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【板書】 時間を通じたゲームを「ゲームの木」で表現し,後ろからそのゲームを解く「バックワードインダクション」や,将来の自分の選択肢を限定することによって(相手の思惑や行動を戦略的に変えて)得しようとする「コミットメント」を解説。






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