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リスボン滞在日記 [week1]

在外研究(サバティカル)のため、2021年3月28日に家族と共にポルトガルのリスボンに移動しました。これから約1年間、リスボン大学経済経営学部ISEG)に客員研究員として滞在します。

ポルトガルは4月15日まで非常事態宣言中で、街は閑散としてます。お店はほとんど閉まっていますが、スーパーマーケットや公共交通機関はどこも空いているので、生活のセットアップをするには最適。こちらの暮らしにからだを慣らしつつ、ちゃっかり近場で観光も楽んでいます(笑)

新型コロナの終息が見えない中、こうして海外生活を送ることができるのは、とてもありがたく珍しい経験。せっかくの機会なので、印象に残った出来事や感想を週一くらいのペースで書き残しておこうと思います。(3日坊主ならぬ1週間坊主で終わらないと良いのですが・・・苦笑)

というわけで、第1週目の日記のはじまり〜↓

・3/27(土)
いよいよ関空から出発。夜の便は僕らの乗るドバイ行きと別のシンガポール行きの2便だけ。空港はびっくりするくらい閑散としていた… ただ、空いているおかげですべての手続きがスムーズ、全く待たされないのは嬉しい。座席も空いていてフライトはすこぶる快適。出発直前まで仕事の締切が続いていて、「これから外国に行くんだ!」という感覚が全くなかったけれど、やっと少しずつ実感がわいてきた。

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・3/28(日)
経由地のドバイに到着。朝の5時過ぎという時間帯にも関わらず、お土産屋や飲食店など大半のお店が開いていた。さすがは中東のハブ空港!マクドナルドを見つけて、息子は朝からビッグマックを平らげていていた。長時間フライトが初めてとは思えないほど、機内でも当たり前のように映画やゲームを堪能していた。恐るべし9歳児…

ドバイからのフライトは混んでいたけれど、特にトラブルもなくほぼ予定通りリスボンに到着。心配していた入国審査も拍子抜けするくらいあっさり通過。審査官が僕らの提出した陰性証明を見て、「あれっ、Positiveだよ!」と冗談を言ってくるほどの大らかさ(笑) あらかじめ頼んでいた送迎サービスを使って宿にもあっさり到着。想像以上にナイスな部屋&ロケーションで、思いっきり疲れているはずなのにテンション爆上げ(笑) 荷物を少し整理してさっそく散策へ!

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・3/29(月)
地下鉄でリスボン最大級のショッピングモールに繰り出し、食料品を中心に大量にお買い物。広いと聞いてはいたものの、めっちゃ巨大で驚いた。外出制限が出ているわけでは無いけれど、4月15日まで非常事態宣言中ということで、街はどこもガラガラ。バス、地下鉄、トラムなどの公共交通機関は動いているので助かる。夜は、今回のリスボン大学滞在を受け入れてくれたホストのJさんのお宅まで出かけてご挨拶。マスク越しだけどいろいろな話が聞けてとても楽しかった。途中で盛り上がったマデイラとアソーレスという魅惑的な離島には、滞在中にぜひとも行ってみたい。

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・3/30(火)
観光シーズンは混んでいてなかなか乗れない28番のトラムに乗って、旧市街のアルファマ地区へ。昨日&おとといの快晴とは違い曇天だったので、残念ながら写真の写りがイマイチ。また天気の良い時に再訪したい。4年前に学会参加のためリスボンを訪れた際に泊まったホテルを偶然発見^^ その時に飲んで虜になった「Vinho Verde」(Green Wine)という微発砲の白ワインを近所のスーパーで入手。安くて飲みやすくて美味い。う〜ん、これは最高!

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・3/31(水)
ホストのJさんにISEGの建物を案内してもらい、研究用の個室(オフィス)も無事にゲット!日本で暮らしていたこともある知日家の社会学教授を紹介してもらう。彼は、非常事態宣言下でもほぼ毎日出勤しているらしい。夕方にアジア系のスーパーでお買い物。街中ではほとんど見かけない東洋人をたくさん見かけた。調味料やらカップ麺やらアジア系のビールやらいろいろと売っていてありがたい。レジの女性(たぶん韓国系の方)が「ありがとう!」と日本語で挨拶してくれた。同じスーパー内にある中華料理のテイクアウトで注文した激辛の刀削麺(のような麺)が癖になる美味しさでビビる。また来よう。

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・4/1(木)
朝はエコノミクスデザインのオンライン会議で、午後はナイトスクールの初講師!リモートでも日本にいた時と同じように仕事ができる/できてしまう、というのは実際に体験してみると新鮮。そうそう、今朝はなんとシャワーの際に「風呂場で滑って額から流血する」という大騒動も… 日本から持参したキズパワーパッドがさっそく大活躍(笑) Jさんの都合でISEGに行く予定がキャンセルになったので、療養をかねて家でまったり過ごす。夕方に家族でデパ地下にお買い物。17時からこちらでお世話になっているエージェントのSさんとオンライン会議。18時過ぎから米国西海岸にいるKさんと「買いだめ論文」に関する研究打ち合せ。しっかり仕事をしたことで、日本を離れても新年度という気分になってくる。

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・4/2(金)
朝の7時からK省の審議会に委員として参加。まさかユーラシアの西端から、東端で開催されている会議に3時間ぶっ通しで参加することになろうとは…(苦笑) そういえば、おとといも事前説明をオンラインで受けていたのだった。お昼から、昨年スペインにご家族でサバティカルに来ていたHさんとZoom。いろいろとお役立ち情報を教えてもらう。家族(特に子ども)を連れて海外で非常時にどう行動するか、家探しや役所手続きなどで何に気を付けるか、といった暮らしの重要なTipsや体験談を聞く。いざというときに、日本大使館/領事館や日系航空会社はかなり頼りになるらしい。夕方にエストレーラー庭園までお散歩。夕食はおとといアジア系スーパーでゲットしたカレールーを使った自宅カレー。めっちゃ美味い!

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・4/3(土)
午前中にベルンへ繰り出し、ポルトガルで一番有名なエッグタルトを頂く。イースターのお休みでほとんど観光客もいない中、名店「パステイス・デ・ベレン」の前には名物を求める行列が!甘さが控えめで、パイがかなりサクッと硬めの仕上がりなのが特徴。ただし個人的には、宿の近くでしょっちゅう買っているManteigariaの方が好み。帰りに近所のケバブ屋さんでランチをテイクアウト。ボリュームたっぷりで、夜になってもお腹がほとんど減らないという嬉しい誤算(?) 久々に仕事の予定が全く入っていなかったので、読書やSNSなどに精を出す。イースター休暇のおかけまで街はとっても静か。

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