雑記「朝」

朝、目が覚めて、気分よくベッドから出ることは稀だ。

大抵は意味のないうめき声と共にスマホのアラームを止め、時間を確認し、あと五分と唱えながら再び目を閉じる。

そうしたまどろみの中で、自分の体調に問いかける。

「喉が痛い気がする。風邪か? 今日は休んだ方がいいんじゃないか?」
「頭が痛いぞ。これじゃ仕事できない!」
「腹はどうだ。痛むんじゃないか?」

毎朝必ず問いかけている。そうして必死に休めそうな理由を考えるが、どれも当てはまらない。

今日も元気だ。ちくしょう。

結局時間ギリギリにベッドを出て、健康に生んでくれた母に感謝しながらシリアルを豆乳でかきこみ、シャワーを軽く浴びて体を目覚めさせる。

あとは社服に着替えて出社するだけだ。友人は社服のことを「奴隷着」と呼んでいた。笑える。

働こう。

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