スケッチ「クリーチャーの話_構想02」

人間である主人公と、クリーチャーとの共同生活、共同戦線だ。そこに面白さがある。間違いない。

以下、イメージ。

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朝、寝起きの主人公の目の前に、小さな肉の塊に触手が生えたようなやつがいきなり現れた。そいつは部屋の中をぐるぐると這いまわり、主人公のそばに居座った。

おはよう、とそいつは言った。

悪夢の光景を前にして、主人公は恐怖から目覚めた。
主人公は大屋を呼んだ! 間違いない。これは害虫や害獣の類だ! 見たこともないし聞いたこともない形状だが、主人公はとにかくそう思い込んだ!基本的に人間嫌いの主人公だが、そんなことを言ってる場合じゃないのはすぐにわかる。

大屋のおばさんはすぐに来てくれたが、怪物はおばさんには見えていないようだった。主人公は「そんな馬鹿な」と憤慨するが、最後には「あなた酔ってるんじゃないの?」と怒られ、帰られてしまった。

どう考えたってまともじゃない。でも、ああ、バイトの時間だ! こんな状況だが主人公は休めない! なぜなら前回シフトを変わってもらっているからだ。

部屋を出ようとすると、怪物はついてこなかった。天井に張り付き、じっとしている。

今日は休日。大学は休み。丸一日バイト(コンビニかな)して、帰りに病院へ行く。熱もなければ頭痛もない。頼み込んで検査してもらっても何の異常もない。

次はどこへ行く? 警察か? 何て言えばいい。
相談できるような親しい友人は、主人公にはいない。主人公は世渡り上手だが、こういう時に頼れる相手はいない。(多分、過去のトラウマとかが影響しているんだろう。この主人公は孤独なのだ。)

主人公は途方に暮れるが、ひとまずアパートの部屋に帰る。怪物はでかけたときのまま、天井に張り付いている。近くで見ると、鼓動しているのが分かる。
主人公はびくびくしながら、ボールペンの先端で突く。動かない。二度、三度、次は自分の指で触れた。臓器に直接触れるような、嫌な感触。気持ち悪い。

指で触れた直後、怪物は動き出し、主人公の周りを動き回った。
「おかえり」
たどたどしいことばで、そいつは言った。口はどこにあるのか。喉は? 一体何なんだこいつは。

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いいぞ、いいぞ! 未知の生物との共同生活!
それで、このあとはどうなる?

考えてみよう……。


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