青柳美希 miki aoyagi

俳優/映画美学校アクターズコース8期生 失くしたリップクリームを積み上げたらそろそろ雑…

青柳美希 miki aoyagi

俳優/映画美学校アクターズコース8期生 失くしたリップクリームを積み上げたらそろそろ雑居ビルに追いつく。

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青柳美希(あおやぎみき)profile

1992年2月23日生まれ 福島県出身 映画美学校アクターズコース8期 修了 身長 156cm 趣味 妖怪、漫画を読む、手芸、怪談 特技 カレーを作ること 写真 https://note.mu/yaginemuru/n/n9fde89b2f673 主な出演歴 ▽舞台 2010年 桃尻犬「猫目HYPYH!!!鎮魂歌」作・演出 野田慈伸 2016年 ・Kyoto experimentフリンジ企画参加作品 新聞家 「SABR」作・演出 村杜祐太朗 東京・京都 2都市上演

    • 長い言い訳(記憶に関して)

      一日の終わりに私はしんで、昨日までの記憶を引き継いだ私によく似た私が朝、目を覚ます。明日も私が用意されている。私は私が寝てるとき、何がおきているのか知ることは出来ない。だから、体と心はちぐはぐで、心はここよりももっと遠くにあるような。 というようなことを2013年8月に書いていた。これはあながち間違いではないな、と最近おもう。 夫の誕生日に、わたしは特上の肉を食べさせてやりたいと、近場のスーパーへと赴いた。近場のスーパーといっても、ファミリー世帯の多い某世田谷区の一帯は、

        • 黒いもの

          私は福島県の郡山市というところで生まれ育ちました。実家のすぐ側にはあぶくま川という一級河川があり、いつもごうごうと音を立てています。家の周りには鬱蒼と木々が茂っており、隣に家は建っていますが人の気配はあまり感じられません。そんな田舎で暮らしていたせいか、18で家を出るまで随分と不思議な経験をしてきました。こんなことがあったんだよ、と家族に話しても「気のせいよ」と言われることが度々あり、私は成長するにつれ、そういった不思議な現象について言及することを辞めてしまいました。しかし、

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        青柳美希(あおやぎみき)profile

          恥はかき捨てられない

          2019/0524 やってはいけない事というのが、世の中にはある。わたしも、それなりにルールは守って生活している。ただ、どうしてもやめられない事もある。寝ている夫にパンを食わすことだ。 昔、「学校へ行こう」をよく見ていた。その最終回でV6のメンバーがキャンプをして、焚き火を囲みながらそれぞれ思い出を語っていた。三宅くんだったか、時たま、寝ている岡田くんの口にパンを運んでいたというエピソードを披露していた。岡田くんがあまりにも寝ながらパンを食べるので、三宅くんは面白くて度々

          恥はかき捨てられない

          肩のパールが整然としてた

          2019/07/27 ws最終日。終電で帰ったら、綺麗なおねえさんが酔っ払って電車の中で罵詈雑言吐き出してた。連れはおらず1人だった。おねえさんが電車を降りる時、私と対面する形で「ほんとウザい」と、私を見つめてたけど、私の知る由もない他人(おねえさんにとっては近しいだろう人)に向けてそれは放たれた。おねえさんのふっくらした唇から確信をもって吐き出されたそれは私を通り過ぎて、車内にとどまり、綺麗なおねえさんは変な人になってしまった。私はというと、幽霊のようだった。おぼつかない

          肩のパールが整然としてた

          私信のようなもの

          2019/0422 カルディのシナモンロールを温めすぎた夫に苛ついてしまった。小腹がすいたわたしのために、夫はレンジで冷凍のそれを温めてくれた。どうぞ、と手渡された白い皿の底が熱くて、思った以上に大きい声が出てしまった。夫もわたしの声にびっくりして、あ、あ、とうろたえた。夫はシナモンロールが乗ったその白い皿の底を確かめて、特に真ん中が熱い。と呟き、皿をテーブルに置き直した。こちらにどうぞ、とエスコートされ、本当はソファから動きたくなかったのだけど、そのかしこまった所作から夫

          私信のようなもの

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          近所をあるく

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          長い言い訳(記憶に関して)

          2019/0410 一日の終わりに私はしんで、昨日までの記憶を引き継いだ私によく似た私が朝、目を覚ます。明日も私が用意されている。私は私が寝てるとき、何がおきているのか知ることは出来ない。だから、体と心はちぐはぐで、心はここよりももっと遠くにあるような。 というようなことを2013年8月に書いていた。これはあながち間違いではないな、と最近おもう。 夫の誕生日に、わたしは特上の肉を食べさせてやりたいと、近場のスーパーへと赴いた。近場のスーパーといっても、ファミリー世帯の多

          長い言い訳(記憶に関して)

          春の夜、寒さを学べない

          2019/0407 お花見しました。 春という季節の素晴らしさは、先祖から代々受け継いだDNAがもう知っていて、仮に辛い別れが待ち受けようとも、わたしは春をどうしても喜んでしまう。それを止める術をわたしは知らないし、わたしもきっと、大人しくそれを引き継ぐことになる。そうやって春はしあわせなものになってゆくのだと思う。とか情緒が空回りして壮大なこと言っている。春の陽気がそうさせるのか、思考がゆるゆると、輪郭の覚束ないものになってきてしまう。いつもそうか。 みんなが来てくれ

          春の夜、寒さを学べない

          苦虫を噛み潰したような

          2019/0404 苦い虫を知らないけど、苦いうえに虫ってだけで口の中が不愉快な妄想に苛まれる。苦虫を噛み潰さなくてはならない状況ってすごく拷問じみててきっと楽しいものではない。たぶん、足とか多めの、エビの尻尾ぐらいの硬さの、たまに予測不能な動きをするちょっと臭い虫なんだろう。苦虫ってやつは、特定の種が言及されているわけではなくて、想像上の生き物で、実体がないのに、ささやかながら、わたしをオエーとした気分にさせてくれる。 玉田企画『かえるバード』観た。あの時、あの人に出会

          苦虫を噛み潰したような