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今日は誕生日だから、仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙古墳)を観光してきた

 今日は初めて古墳を見てきました。鬱蒼と生い茂る緑が、キラキラと光を反射し、しっとりと影を作ります。柵を挟んで広がる異世界に圧倒されました。

今日は誕生日だと気づいた朝

 記念日に疎い私は自分の誕生日すら忘れがちです。今日は誕生日だったと気づいたら夕方だったとか、実は昨日が誕生日だったなんてよくあります。でも、今日はまだ始まったばかり。せっかくだから特別なことをしたいと私は考えました。

 基本的にしたいことはできるときにやるのが私の信条です。真っ先に思いついたのはケーキを食べることでした。でも、ファミマのふわふわケーキ オムレットのモンブランを先日食べたばかりです。甘いものは、しばらくいらないかな、というのが正直な気持ちでした。次に思いついた読書も、普段から少しずつ時間を作ってやっています。実は、今日の記事は数日前に読み終えた本の感想にしようかと考えていました。

 ふと、窓の外を見ると気持ちのいい青空が広がっています。外に出かけるのがいいかもしれない、そうだ! 古墳を見に行こう。

神話と歴史を巡る夢

 私は古代史が好きです。世界史、日本史に限らず、神話の世界の延長にある古代史が好きでした。だから、学校の教科書で、古墳を見たときいつか見に行ってみたいと思っていたのです。

 京都や奈良を含む近畿地方は、日本古代史の主な舞台です。古墳はもちろん、お寺や神社など、神話と歴史を巡ることは、私がやりたいことのひとつです。仁徳天皇陵古墳は大阪に来たときからずっと、行きたいと思っていました。最初の観光はココからだと決めていたのです。

 しかし、観光に行くのはちゃんと下調べをして予習したり、お金の予算を組んだりしてからにしようと考えていました。突然、前触れもなく行く予定は私の中になかったのです。

特別な誕生日にしたい

 決めたら即実行です。いつもは適当に済ませる身だしなみを、ちょっとオシャレにしました。白と黒の服でシックに決めたら、華やかなピンクのシュシュとストールをアクセントにします。メイクも最小限ではなく、ピンクの甘さが際立つようにキリッと仕上げました。感染症対策もバッチリです。マスクとかマスクとかアルコールとかの、お出かけセットをカバンに入れて持っていきます。太陽の光が燦々と降り注ぐ中、日傘を指して、私は意気揚々と出かけたのでした。

 目的地にたどり着いた私はまず、古墳の外縁を一周しました。流石、世界の三大墳墓といわれているだけあります。ゆっくり歩いていたとはいえ、30分以上も時間がかかりました。さらに陪塚(大型の古墳に付随する小さな古墳)まであって、仁徳天皇陵古墳を見ていたはずが、違う古墳だったことに案内板を読んで気づくということがありました。

 古墳を見ていて思ったのは、信仰の集まる場所なんだということです。居住まいを正して礼拝したくなるような厳かさを感じました。神社に参拝するときの感覚に似ているのでしょうか。沖縄だと、イシジシやヒヌカンと対面したときに近い感じでした。もしかしたら、一番当てはまるのはパワースポットかもしれません。

・イシジシ
石敢當やシーサーと同様に魔除けの一種です。その土地を守ってくれるといわれています。モデルはライオンらしいです。
・ヒヌカン
中国から伝わったとされる火の神様です。沖縄の家庭の台所で信仰されています。

沖縄用語解説

百舌鳥古墳群ビジターセンターと堺市博物館

 百舌鳥古墳群ビジターセンターと堺市博物館にも行きました。古墳はもちろん、堺市の歴史までいろんな物が展示されていました。

 百舌鳥古墳群ビジターセンターでは、主に百舌鳥古墳群を上から俯瞰したものや、他所の古墳を紹介する展示などがありました。グーグルマップを見たとき仁徳天皇陵古墳の他にもちょこちょこ古墳があるなぁと思っていたら、全て含めて百舌鳥古墳群となっていたんですね。初めて知りました。その内、他の古墳も見に行きたいです。

堺市博物館には、古墳を含めた古代から近代までの歴史と展示がされていました。オーディオがあったので、私は入場料に追加料金を払ってお願いしました。内容は大きく5つです。古墳を中心とした古代、鉄砲や茶の湯を中心とした中世、復興と貿易の中心から外れた近代、古代では紹介しなかった古墳の遺跡、世界遺産ユネスコについてです。最初は展示を見て説明を読んでオーディオとの違いを探して、と楽しんでいたのですが途中で疲れました。古代から近代までなので内容が濃ゆいんです。半分を過ぎた辺りから、ほとんど頭に入らなくなりました。

 百舌鳥古墳群ビジターセンターと堺市博物館、それぞれにお土産が売られていました。私は基本的にグッズを買いません。記念のものって何だか使い所がわからないんですよね。そのうち邪魔に思えてくるので、そういうものを買わなくなりました。ただ本は買います。気になるものがいくつかあったのですが、手持ちのお金がなかったので迷いに迷って2冊にしました。古墳についての解説本と、古代の外交についての本です。これから読みます。楽しみです。

 博物館は中途半端になりましたし、欲しい本もあるのでまた行きたいです。次に行くときは、今度こそ十分な予算を用意したいです。

時間が足りない

 仁徳天皇陵古墳の側にある大仙公園は、古墳、百舌鳥古墳群ビジターセンターと堺市博物館以外にも、茶屋や日本庭園や平和の塔など見るものがたくさんありました。でも行けませんでした。1日じゃ足りなかったです。近くには、無料のグリーンパーク? もあるらしくて、すごく気になります。また日を改めて行きたいです。

 あれ、おかしいですね。ひとつ観光を終えたはずが、行く場所がどんどん増えていっています。この調子で増えていったら全部行けるのか、ちょっと不安になってきましたが、楽しみが増えたと思っておきます。


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