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3月ライブ、つづき

前のブログと少し日にちが前後するけれど、3月最初のライブは大阪でした。
そろそろソロでも、「いつものお店」と呼ばせてもらってもいいかな?
と思っているねいろかふぇ。
お店のある豊中までなら車で行ってもだいぶ慣れた道のりなのだけれど、今回は日帰りだったので新幹線で往復することに。
前回、終電に間に合うようライブ後に新大阪へ向かった時、(私にとっては)知らない乗り継ぎ駅を複数使いこなすという難易度の高いルートで冷や汗をかいたので、反省を生かして、ちょっと早めに、大阪梅田で1回乗り換えれば帰れる便を予約して計画を立てました。

春らしく衣替えしたピカピカのウィンドウに囲まれた大阪駅は、私にとっては超・大都会。
大勢が歩く方へよく考えずにボーっと付いて行ってしまう習性があって、よく迷子になります。
今回は慎重に、分かれ道の度に隅っこで立ち止まっては看板を凝視。阪急までの道のりも、今回は迷わずに到着しました。
ちゃんと進化してるじゃないか、と自分で自分を褒めてほくそ笑みつつタイミングよく来た濃いあずき色の電車に乗り込みました。

今日は何を唄おうかなぁ~
電車だから楽器は少なめ、オートハープとギターの組み合わせです。
もう何度もお世話になっているし、来てくれる方々も私の歌はひと通り、聴いたことのある顔ぶれだから、ちょっと違うことしようかな。

そんなことを考えながら何気なく窓の外を見ていると、なんとなく見慣れた街並みが眼下でグングン流れていって、、、
流れて過ぎて、通り越して、、、

ようやく、自分が急行電車に乗ってしまったことに気が付きました。
目指す駅は各駅停車でないと止まらない!!のでした。。。

方向オンチなだけでなく相当にオッチョコチョイな私は、日常の通勤でさえもしょっちゅうこういうことをしています。
「またやっちゃった」 という程度で、別に驚きはしないのだけれど、こんなに気を付けて、ここまではパーフェクトだったのに、と思うとちょっと残念。
少し遅刻します!とお詫びの連絡をしつつ、豊中駅から今度こそ各駅停車に乗って、無事に会場に到着しました。

「その間違いは地元の人でもときどきやるよ~」
などと慰めてもらいつつ、お客様というよりは顔馴染みの音楽仲間のような顔ぶれにウキウキ。
この場所に来るといつもそうです。


2024春 ねいろかふぇ

気心知れた人の集まるこの場所では、アルバムか完成する前から収録曲を唄っていたし、録音時のエピソードも話してきました。
発売後にお邪魔するのは初めてなのだから、「レコ発」ライブとしてその話を中心にする方が王道なのだろうと思いつつも、ついつい、話も歌もだんだん、横道に逸れていきました。

最近できた歌。
最近聞いた話。
最近思ったこと。

キチンと決めて、用意したセットリストの曲目をちゃんと伝えながら、なおかつそういうフレッシュな話ができたら良いのだろうなぁ。
先輩方のライブを聴きに行くと演奏のみならず、そういうところにも感銘を受けたりします。
でも、なかなかできません。

楽器の都合上、セットリストは少なくともライブ前までにキッチリ決めて臨んでいたやぎたこライブと、ソロになってからの一番の違いはこの点かもしれないな、と思います。

過去の歌を唄い継ぎ、伝えることをメインに据えていたやぎたこのパフォーマンスと違って、今の私を伝えてみたい、という気持ちが中心にあるソロの活動では、歌の方向も、お喋りする内容も違います。
決まりごとがあるがゆえの良いもの、というのがもちろんあるし、何よりちゃんと準備をしているからシッパイが少ない。
でも、その時伝えたいこと、今やっていることを伝えてみたい気持ちがムクムクと湧き上がってしまうこともあって、最近はそれを抑えきれないことも多々あったりします。特に顔馴染みの皆さんの前では・・・。

何か伝えたくて、息切れして苦しくなるほど喋っていることもあって、そういう時にふと、自分の口をついて出た言葉にビックリすることがあったりするのです。
ああ、そうか、私はこう思っていたのか、そうだったのか、と、自分で自分の言葉に気付かされる瞬間です。

聞いてくれる仲間と、受け入れてくれるお店の空間のおかげで生まれるものがあるのかも。
最近はそんな風に思っています。
反省もあるけれど、いつものように楽しくてあったかくて、帰りがけには大先輩にも再会できたりして、幸せな一日でした。

この場所で次回唄わせてもらうのは、8月4日。
(たぶん)宝塚は三田で行われる野外のフェスから帰ってくる、その日の夕方です。
前回、ねいろカフェのフリーマーケットで入手した衣装を着て唄うのを楽しみに、予定を入れました。
次が決まっているなんて嬉しいです。

今度は何をお聞かせできるか・・・
また頑張らなくちゃ、と思いを新たにしました。

さて
翌週の下北沢 ラ・カーニャでのライブは前回のブログに詳しいのでここでは割愛。
その翌週は広島と岡山県の津山へ車で行ってきました。
去年に引き続き広島へも二度目のドライブです。

でもよく考えると去年は、岡山で唄った翌日が広島だった!
おおよそ800キロを一度に移動するのは初めてだし、渋滞も心配だったので前夜に出発して、無事に約束通り、昼前に到着しました。

やなぎさんがずーっと前からお世話になっていた方のところでしばらく、ディランの映像やら何やらを見ながらお喋りしてからいざ出発。
始めてお邪魔する喫茶店「カナデ」は美味しいカレーや豪華なパフェ、そして美味しい珈琲で大人気。
ひっきりなしに訪れるお客さんの気持ちが分かるお味!!


広島市役所近く カナデ

客席の一角にちゃんとPAやマイクをセットしてもらって、最初はキヨさんこと永岡さんのウクレレから。
なんだか私の好きな曲ばかり!日本語だけど、アメリカの匂いのするメロディーが次々と唄われてあっという間のひとときです。
続いてスマイリー西谷さんとたかしさん。
相変わらず美声のスマイリーさんは聞き覚えのあるあんな曲、こんな曲。
たかしさんの「なかちゃんの店」の歌、トーキングブルースのような彼の語り口にはいつも引き込まれて、続きが聴きたくなってしまうのに、「つづきは、またの機会に・・・」と終わってしまうのが心残りなのも恒例。

私はステージの後ろに位置する端に座っていたので、写真が撮れなかったのは残念でしたが、代わりに客席の様子がよく見えました。
ニコニコ楽しんで頂けて嬉しい!入れずにお帰り頂いた喫茶のお客様もあって申し訳なかったのですが。

終わった後は関東では食べられないようなさまざまなホルモン焼をたくさん!!
久しぶりの顔ぶれとビールで乾杯!!
移動せずに泊まる時は、やっぱりこれが何より嬉しく楽しいひとときです。

迷子の名人であるのを気にかけてくれた方に市電の駅まで送ってもらいました。
駅近くの宿泊場所まで、広島の市電、初体験!!
夜の広島の町は賑やかで、車窓から眺めていても楽しかったです。

翌日は少々雨模様でしたが、修学旅行も奈良・京都ばかりだった私はちゃんと見学したことのない場所もいくつか。
時間の許す限り見て回った後、岡山へ向かいました。

ちょうど一年ぶりの津山。
やぎたこの頃からお世話になっているこのお店とももうずいぶん長いお付き合いです。
こちら側のスタイルや曲目だけでなく、来て下さるお客様の側もそれぞれ、いろんな環境や状況が変化するのだけれど、
なんとか元気でまた会えて良かった、とつくづく思える、そんな再会がたくさんありました。


1年ぶりのTulmache Arrow

終わった後、一緒に乾杯した常連さんのお勧めで初めて飲んだのは瓶のチューハイ。
通称「ビンチュー」というのだとか。
普段、ビール派の私はチューハイを飲むことはあまりないのだけれど、これは美味しかった!
関東ではあまり見かけない商品ですが、津山市では昔からお馴染みの飲み物なのだそうです。
また飲みたいなぁ。。。
来年はもしかしたら、このビンチューをご一緒した常連さんのバンドと共演が叶うかも?
そんな嬉しいお喋りをしながら楽しい夜が更けていきました。

翌日、一日かけて神奈川へ帰還。
渋滞が始まる前に無事に帰着できて、でもさすがにちょっとフラフラ、というか乗り物に揺られすぎてフワフワしていました(笑)。

楽しい遠征も、ずーっと応援して下さるお客さまとお店・企画してくれる方のおかげ。
みんな、それぞれに病などと闘いながらの再会は、年々歳々、重みを増していくような気がします。
また、来年も。

昔は当たり前のように考えて、そう口にしていましたが、今は心から祈るような気持ちで思っています。

また、来年も!!!

神奈川へ戻ってきた翌日は、いつもの百合丘。
こちらも、まず何よりも、元気な笑顔に会えて心からホッとした一日でした。

この日のゲスト、らんぶりんまっくさんは私の仕事を慮って、「時節柄、忙しいだろうと思って黙ってた」 と優しい気遣い。
共演についての打ち合わせは何もナシにしてくれていたのだけれど、その場でお願いしてもできてしまう曲がイロイロあります。
大好きな曲にワイゼンボーンやマンドリンで共演してもらいました。

24度目の百合丘ソロ

まっくさんとは、五十嵐正史とソウルブラザーズ のニューアルバムでも一緒に参加させてもらっています。
この日、発売したてのその新作を五十嵐さんが持って来てくれました!!

やなぎさんも大好きだったソウルブラザーズの音。
五十嵐さんが追悼の想いを込めて作った「やなぎさん」という歌も収録されています。

味わいのあるジャケットにくるまれた盤に詰まった、まさに「生活バンド・ソウルブラザーズ」の音と歌。
おそらくは五十嵐さん自身や周囲の人、そして時には時代を超えた、市井の人々の歌。
気取りや飾ったところのない、ストレートでちゃんと心に届く歌。
押しつけがましくないのにちゃんとメッセージが伝わる歌。
声高に何かを訴えたり、いたずらに激励したりするところがないのに、励まされる歌。

どんな言葉を並べればうまく表現できるのかよく分からなくて、いつも口ごもってしまうのだけれど、私は彼らの演奏にいつも元気をもらうのです。

どうしてなんだろうといつも考えるけれど、正直、よく分かりません。
彼らにしか歌えない、彼らだから似合う、そのココロの開き方のようなものに憧れているのかも。
毎回のこととはいえ、今回のニューアルバムも、とってもおススメです。
ぜひライブに足を運んで体験してほしい!!けれど、それが叶わない遠方の方もぜひ、アルバムを聴いてみてほしいと思います。


生活バンド 五十嵐正史とソウルブラザーズ

毎月お世話になっているこのお店で唄うのもいよいよ3周目、と思ったけれど、皆勤賞のお客様の指摘でこの日がまさに24回目だと気が付きました。

やぎたこの活動が終了してしまった翌月、2022年の3月はライブをお休みして、でもお店には足を運んだ私に、マスターとママが美味しいゴハンと励ましの言葉で思い切り背中を押してくれたのでした。
そのおかげで今があるのだと思っています。
毎回来て下さる皆さん、そして配信を聴いてくれるアナタ、いつも本当にありがとうございます!!

今年の3月はなんと週末が5回もあるスペシャルな年。
第4週は九州へ行ったのですが、それはまた次号にしたいと思います。

今週末は上野で唄います!!

年度末の金曜日。
お忙しいとは思いますが、スペシャルな共演なのでぜひぜひ。
スペシャルな打上げもどうぞご参加ください。

お待ちしてます!

3月29日(金)
上野桜木 正木家音楽室
w/イサジ式
東京都台東区上野桜木1-5-12
090-6541-7130 (マサキ)
19:00 Start ¥3,000 持込み可 差し入れ歓迎


イサジさんと二度目の共演

そして土曜は、新潟へ。
ゆっくり共演できるのは久しぶり!
素敵な歌声にいつも聴き惚れてしまうブルーグラスセトラーズ、
そしてしなやかで強くてカッコいいたっつぁんの歌が聴けるのが本当に楽しみです。

3月30日(土)
新潟 いわむろや 伝統文化伝承館
たっつぁんのまた会いたい人コンサート
w/ブルーグラスセトラーズ
新潟市西蒲区岩室温泉96-1
0256-82-1066
14:00 Open 14:30 Start
前売2,000円 当日3,000円
wahaha32mail@yahoo.co.jp
横山(090-8773-8767)


いわむろやにて
たっつぁん企画!!

お近くの方、ぜひぜひ。

よろしくお願いします!


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