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推し、燃ゆ 宇佐美りん 可出文庫

オーディブルにて。あちこちで書評を目にするので現物はいかに、と開いてみた。
たしかに真に迫った表現力。
所謂「推し」と括られるようになった文化やビジネスや、ファンの立場の人々の様々な心境や関わり方や、がうまく網羅されている、気がする。思い当たることや共感できる鋭い描写も多く、ちょっと極端に思える主人公の反応も明日は我が身という気がして、その苦しみが感じられてしまうのがちょっと辛いくらい。
生きることをタイヘンに感じてしまう者の息苦しさ、もがいても届かないもどかしさ、そんの中で「イキテル」と感じることがどういうことなのか考えさせられる。

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