住む世界が変わる瞬間

住む世界が変わった経験があるだろうか。

私は少なくとも2回ある。

それは、
1.物理的に住環境が変わった
2.身の回りにいる人が変わった

である。

私は、田舎育ちである。
ある人によってはクソが付くほどの田舎で、そうでない人にとってはまあまあな田舎である。

田舎の住環境は一定だ。いつ帰省しても、そこには田んぼがあり、畑があり、森があり、竹藪がある。
何世代にもわたって受け継がれきた土地で生活している。

中学校までは地元の学校に通っていた。
住宅地の近くにあったが、そこから離れれば田んぼが存在感を見せるのだ。

いろいろ運が重なり、県内1位の高校に進んだ。

よく分からんが、医者になるための医学部医学科に進むには頭がよくないとダメらしく、時々名前を聞く東大や京大の合格者もいるらしい。

でも、地元は地元。関わる人の性質は若干変わったが、通学距離が遠くなった以外にそこまで違いはなかった。


1.住環境が変わった

部活終了後に受験勉強をかなり頑張ったため、東北の国立大学に合格し入学した。

初めての一人暮らし、かつ初めて地元から離れた。

住環境は、人生を大きく変えると思う。
それは、土地に関する問題だけでなく、経済的な問題もある。

一人暮らしは、初めて自分の生活を真に数値化する瞬間だった。

数値というのは残酷である。
自分がいかに浪費が巧く、時間を使うことに不注意だったか、まじまじと数値によって確認できるのだ。

そんな「素晴らしい」自分が嫌になり、自暴自棄になったりしながらも、今のところはローカル解の一つに落ち着いたというような気がしているから、まあ水に流してあげよう。


2.身の回りにいる人が変わった

大学に入ってからは、いろいろな人に出会った。

出身地が違えば、生き方もまるで違う。
そういう人達がさも当然のように目の前に存在している。

交換留学を経てから余計に、周りの雰囲気が変わった。

海外進学の予行練習のために留学する人、国際公務員になるべく語学修行をしながら有名大学で専門科目を受ける人。

「そういう人たち」に囲まれると、「そういう状態」が普通になってしまう。

自分は周囲に流される弱い人間だ。

だからこそ、今の住む世界が、今までの住む世界と違うことを余計感じる。

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