朝の話

誰かに肘をつねられたような気がして、目が覚めました。痛覚はないはずなのに、痛みが残っていました。痛みは熱と電気でできているので、原材料は恋とほとんど同じだから、つまりこれは恋の始まりということだ。にんまり。朝はいつも今日生きる目的を探しがちだけど、結局見つからないことが多い。だから私は幸せ者だ。このぬくもりをお裾分けしたくて、お鍋に入れてお隣さんの家を訪ねた、でも誰も出てこない。私の1DKに留めておくのはもったいないけど、誰にも知られないひみつの方が、結局蜜の味になったりしますよね。

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