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映画レビュー

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昨年は年間40本の映画を鑑賞しました。 今年はもっとたくさんの映画を観てみよう。 レビューなど長文が苦手ですが、鑑賞直後の感動をもとに書いてみます。
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2024年4月の記事一覧

異人たち

原作は山田太一の小説「異人たちの夏」 幼い頃に交通事故で両親を失った主人公が、ある日かつての生家に戻ってみると、そこには生前の両親がそのままの暮らしをしていて、主人公は幾度となく通い、現代と過去を行き来する不思議な体験をする。 原作の過去と現代を行き来する要素を残しつつ、LGBTQ+のラブストーリーに仕上げられた作品。 複雑な伏線や謎は少なく淡々とストーリーが進みつつ、ラスト手前に若干の秘密をバラしながらエンドに向かってゆく。 都会のタワマン暮らしと田舎の両親との親子

オーメン ザ・ファースト

1976年公開の映画オーメン。 それの5年前、“悪魔の子”ダミアンの誕生までの秘密を辿るストーリー。 1976年のオーメンは、まだ1歳だったので観たことは無かったのだけど、そういう映画があったというのと、テレビの再放送なんかで知っていたくらいだろう。 とても有名な作品なので、これとエクソシストは誰でも知っているかもしれない。 ダミアン誕生がテーマであるのもあって、グロい出産シーンがある。 出産といっても、きちんとした分娩室があるわけではなく、修道院の一室で滅菌されてるのか

アイアンクロー

フォン・エリック一家のプロレスにかける人生と、兄弟に襲いかかる悲劇の連続。 長男ジャックJr.は6歳で亡くなっている。 三男デビッドは、興行先の日本にて腸破裂で亡くなる。 五男のマイクは、試合の怪我が元で後遺症が残り、絶望し服薬自殺してしまう。 四男ケリーは義足でリングに復活するも、やはり苦悩があったのか薬物使用も発覚した翌日に拳銃自殺してしまう。 本作では触れなかったが、末っ子にクリス・フォン・エリックがいるが、彼もリングデビューの翌年に拳銃自殺している。 この

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー

ゴーストバスターズが新しい世代にバトンタッチ。 バトンタッチできたのかなあ? レイモンドはゴーストの探究をライフワークにまだまだやっていきそう、 本作では、スペングラー一家がゴーストバスターズとして活躍している。 元消防署の建物を自宅兼拠点として使用していて、ここには40年前からのゴースト回収機があり、ついに満タン状態になってしまう。 レイモンドのところにヤバいブツが持ち込まれる 拠点のゴースト回収機が満タンになり決壊を迎える ファビイがメロディに騙されてヤバいヤツを

四月になれば彼女は

ウユニ、プラハ、アイスランド。 予告で見た限りでは、世界の景勝地を辿るロードムービーなのかと思ったがそうではない。 伊予田春の父(竹野内豊)の強烈な親子愛の印象を残しつつ、それ以降出番がないのは、演出は無かったがこの父親が亡くなったから、春は父からの束縛から逃れ、世界を巡る旅に出られるようなったのかと思った。 それか、症状が発覚したが為に、余命をかけて旅に出ることを許されたのかと。 弥生(長澤まさみ)の幸せ恐怖症とでもいうかのような行動は理解が及ばす難しい。 いや、分から

オッペンハイマー

“原爆の父”オッペンハイマーの生涯を描いた映画。 アメリカ本土での公開は昨年7月で、正にトリニティ実験が行われた7月に合わせたとも思われるタイミングでしたが、その原爆の投下先となった日本でもいよいよ公開スタートとなったわけですが、やはりアメリカと同じく夏公開は難しい要素があったのだと思う。 久しぶりの180分長編映画でしたが、間延びすることなく、テンポよく過去と現在を行き来しつつストーリーが展開していってオッペンハイマー自身の心象の揺らぎやフラッシュバックの映像化は必見の