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やれる人はヤバさを使いこなす

やるべきことを進められないのは強いから

やるべきことを進められない人は、これまでの人生でやらなくても大丈夫を学習している。やらなくても死なない、大丈夫、ヤバくない。別に生きていけるじゃないか。そう思っているから、やるべきことをすぐに忘れても問題ない。忘れても何とかなってきた。

成果がなくても、評価されなくても、生きていける。実に強い人。

一方で、手に入らないものを受け止めていない人にもであう。

“やらない”を選択したら、やった場合の成果を、評価を、人生を、手ばなすことになる。が、実際のところ決意をもっていない。知らずに決断しているから受け止められない。

やるべきことを進められるのはヤバいから

やるべきことを進められる人はずっと、やらないとヤバいと思っている。やらないと現実に死ぬことはないのに一種の生命の危機を感じることができる。生命の危機は自律神経を動かし、心を、体をゆさぶる。
だから、やることを忘れられない。やり切るために、得体のしれない「やるぞ」という切迫感が訪れる。

とはいうものの、実は危機は楽しい。言葉ではピンチっぽく言っているが、ヤバさへの対応は本質的にはストレスを減らす向きの行動だ。それに、どうにか上手く行かせようとする時は夢中になれる。行動にも躊躇がなくなる。迷いがないときに人は力がだせる。

ヤバさは力だ。

ところが、年を重ねるとヤバさがへってくる。不安神経症という病気がある。あらゆるものに不安を感じる病気。この病気も年齢を重ねるとともに解消されやすいと言われている。

それは世の中がヤバくないと知っていくからではないだろうか。成果がなくても、評価されなくても生きていけると。

子どものころは、小さなことでもヤバさを感じられるから全力で生きられる。

僕が保育園の園児だったときのこと。昼ごはんの時間、目の前にそろうごはんとおかず。窓から園庭を眺めながら、よそ事を考えていた僕は、いただきますを聞き逃した。あ、もう食べていいのか。
“パクッ”……ん? 
見渡すと、まだ配膳している。そこで気づいた。いただきますを聞き逃したんじゃない、まだ言ってないかったんだ
人生が終わった。5歳児の全能力をつかってごまかそうとした。いまだにその記憶は残っている。

が、大人になってみると、何もヤバくないことがわかる。結果、ヤバくないとなると、そんなにがんばらない。がんばれない。

大人になってヤバくなるためには工夫が必要だ。

大人になった自分をヤバくさせる方法

①他者との約束の期限をもうける

「約束を破る自分」という社会的危機を感じて「ヤバい」になれる

②課題がリマインドされる環境

人はすぐ忘れます。やるべきことを忘れるリズムが人によって違います。自分が忘れるタイミングで指摘されると「ヤバい」やらなきゃとなる。機械より人に言われた方が手間かけさせて「ヤバい」となれます。この人にいわれると「ヤバい」人に依頼しましょう。

③相手が許すかどうかから、自分が許すかどうかに移行する

子どものうちは、誰かに許されることをもとに行動がち。(教育的環境として良くないが現実にはよくある)許されない、つまり怒られるとヤバい。
だけど、それだけを頼りにすると相手がいないと何もできなくなってしまいます。
自分が守るべき自分のルールに気づき生かすことが重要です。人が見てなくても○○しようというこだわりは誰にでもあります。

④あるべき姿ー現実の姿=ヤバさ

「本来こうあるべきだ」を語ります。

「こうだったらいいのに」ではだめです。

なぜでしょう?

本来こうあるべきは「どうしてもその姿にならなきゃ」に対して、こうだったらいいのには「どうしてもってわけじゃない」から。結局のところ前者はヤバいですが、後者はヤバくないからやらない。

最後にとても大事なことを共有します。

自分で自分をヤバくさせると力になります。他人をヤバくさせる時は、細心の注意とコミュニケーションスキルがないとパワハラになります。

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