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サッカークラブ 風呂の水理論

カマタマーレはJ3リーグに5年いる。
J3というリーグは、下から上がってきたチームのほうが
上から落ちてきたチームより圧倒的に強い。
この傾向は2021年の宮崎3位、2022年のいわき優勝が顕著な例であり、
2023年の今年は9/25時点でFC大阪が4位、奈良クラブが7位で共に讃岐より上である。(讃岐は14位)

私はこの現象、
下から上がってき他チームは、より上位のカテゴリを経験していないからだと思っていた。
つまり、彼らにはJ2は夢なのだ。
クラブも、サポーターも、地域の人達も、まだ見ぬJ2というカテゴリに上がれば金色の未来が…とは思わなくても、今よりも遥かに良い待遇で戦えると思っているだろう。

逆にJ2を過去に経験したクラブにはそれがない。
いまJ3にいるということは、そこで負け落ちてきたわけだ。
つまりJ2に夢がない。つらい思い出なのだ。
クラブやサポーターはいいかもしれない。
が、一度「騙された(信じて裏切られた)」地域の人達は、スポンサー様は、クラブの広報を信じられるのだろうか?

そのモチベーションの違いこそが、J3の結果なのだと思ってきた。

昨日の日曜日
サヴィニャックさん(カマタマーレ非公式マスコット トン子さんのマネージャー氏)、カズユキスズキさん(讃岐のユニフォームデザイナー)という、
半分スタッフ的な要素を持ち合わせているサポーターさんとお話をして一つ思ったことがある。

それは、サポーターも含めた関係者それぞれが持っている熱量の違いなのだ。(先に言っておくと、両氏の熱量が私より低いという話ではない。そんな失礼なこと言うもんか!)

それを自分は風呂の水で例えてみる。

まず、JFLなどから上がってくるチーム。
J3すらも夢の舞台であり、街も「成功して昇格した」クラブに好意的で、スポンサーも付きやすい。
これは風呂を沸かす際に、浴槽にお湯を張っていっている状態だ。
湯の全体量は少ないが、蛇口から絶えず熱いお湯が注がれ少しづつ溜まっていく。
チームも、クラブも、サポーターも、地域も。
関係者全てが熱々で同じ温度のまま湯量が増えていく。

対してJ2からの陥落チームはどうか?
浴槽に貼られた湯量はそこそこある。
ゆっくり肩まで浸かれていたときよりはだいぶ減っているので、湯を足す必要があるがまだ、それなりには入っている(ように見える)

ただ、温度が低い。
全体的にぬるいのではない。
湯の表面は熱い。サポーターたちは自力で熱くなる方法を知っている。
チームが勝てなくてもある程度は熱を保てる存在それがサポーターだ。

次の階層はチームは好きだけど、熱心に応援したり、毎回スタジアムにはいったりしない人たちだ。
熱々ではないけれども、気分がいい。長く浸かっていられる。気持ちがいい湯温。でも、熱々のサポーターから比べるとぬるいかも。この層が増えると湯冷めしちゃうかも…
ここの層もきっとサポーターと言えるだろう。もちろん、チャントは歌えるし、好きな選手もちゃんといる。でも勝てなくなったら来なくなるかもしれない。強くなって欲しいとは思ってくれていると思う。

その下にライトな人達がいる。
ニュースでやってた地元のチーム、ちょっと気になったから見てみたとか、
チャントとか歌わないけど、聞いたことはあるよとかね。応援してくれてるだけでありがたい。
そんな層。熱ははいってない。逆にこれからはいる余地はあるのかも。
スタジアムでサッカーを生で見たら少しは温まってほしいけどどうだったかな?

んで、一番下の層。
いないでほしいけど、仕事でとか、誰かの手伝いでとか、惰性やしがらみで見てる人たち
明確に冷えてる。熱が入る余地がない
(スタッフとか、スポンサーさんとか、地域の人が冷めまくってないだろうか?失望とかしててほしくないけど、いるかも知れないね)

…これは極端かもしれないけど、でも、こんな感じ。
つまり熱量に明確な差ができてしまっているんだ。
  
だから俺は、湯を混ぜる湯かき棒で有りたいと思ったんだ。
讃岐がもっと強くなるためには全体に熱が伝わらないとだめなんだ。
サポーターだけが熱くて、楽しんでて、身内だけが沸騰してちゃだめなんだ。

お湯はかき回さないといけないんだよ。
カマタマーレに関わる人達全てが楽しめるように、熱を回して
全体を熱くしなきゃいけないんだ。

なんかそんな事に気づいた会談でした。
ほんとうにありがとう。

やかん

屋外DAZN鑑賞オフ会の様子