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生まれた瞬間から死に向かっている

この世界に、奇跡とか魔法は無いに等しくて、その代わり絶望とか理不尽とかはザラに転がっている。

私はその絶望とか理不尽さが、あまりにも許せない。半年まえ、あまりにも辛い出来事が起きた。死んだ後の世界がせめてここよりもマシなところであってほしいから天使さんの絵を描いたり動かしたりしてみた。絶望、理不尽、無念、悔しい、そんな感情をそのまま言葉にするなんて少し味気ないと思った、だから描いた。だけど、だからなんなんだよって思った。描いたからってなんなんだよって、何にも現実はかわらないんです。

本当に奇跡とか魔法とかはない。
何度も死のうとした。死のうとすれば何かが起きると思ったから。

もしかして彼の声が幻聴でもいいから聞こえたり、
もしかして彼の姿が幻覚でもいいから見えたり、
そういうことが起きるんじゃないかなって何度も何度も思ったけど、一度だって聞えないし見えない。

これまでの自分の全てが間違いだったのかと、自分の存在自体が何かのバグだったんじゃないかと思った。

けど思い返すと私には幸せだった瞬間や楽しかった瞬間があるし、大切な人だって沢山いた。
そういう人たちのおかげで、私は私を形成することができていたんだなと思う。
自分のこれまでの全てが間違いだったと思いたくないような思い出も沢山あった。

この半年、沢山の人に沢山の優しさや救いの手を差し伸べてもらったと思う。けど、助かるか助からないかは私の意志によるところがとても大きいことに気付いた。

負った傷は、傷口だけが痛いのではなくて、その傷口が痛むせいで他の色々な場所も過敏になって痛むのだということを知った。

あるひとは私の経験を、人生でほとんどの人が経験しない辛さだと言うだろう。あるひとは、言わずともありきたりな経験だと思うだろう。
経験に尺度があるとすれば、その尺度はひとそれぞれなのだから当たり前だと思う。
誰かの中でありきたりだと思われていたからといって、ありきたりにやり過ごせるような経験ではない。それが私の尺度だった。

これまでの楽しかったことを思い出すと涙が出るようになった。
これまで出会った人たちのことを思い出すと涙が出るようになった。
バラエティやドラマや映画などのテレビが見れなくなった。
毎日薬を呑まないと眠れなくなった。
自分を傷つけることに躊躇がなくなった。
感情の先にある感動が一切なくなった。

こんな世界無くなればいいと本気で思った。
こんなに醜くなった自分を愛せなくなった。

このまま目が醒めませんようにと祈りながら寝て、起きて今日がきたことに絶望する毎日に、一体なんの意味があるのか私にはわからない。
いつか何かが変わっても、止まったままのものはきっと止まったままだと思う。それはきっと私が止まっていてほしいと心底では願っているからなのだと思う。

ひとりはさみしい
ひとりだけ老いるのは怖い

弔う方法が分からない

だからきっと私は今日も死ねない。
答えが見つかるまでは死ねないと思う。
けどもしうっかり死んでしまった時はどうか、私のことを幸せそうだったねと思ってもらいたい。

延命を繰り返した果てにあるものが死
その死が救済としか思えない私は間違っているのかもしれない
けど正解を探しているのではなくて、ただ私は答えを探している

いろんな本を読んだよ。
みんな星に託しがち。
本当にそうなの?

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