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そういえばのび太くんのパパは超雨男

天気予報は曇りだった。家を出るとき、天に向かって手をかざす。
雨粒の感触はなく、長傘は持たずに出発。

ちょっと歩くとポツポツ降ってきて、足が早まる。今時分は、ツツジが目にも鮮やかだ。モッコウバラはツツジほど目立たないが、不意に清艶な香りを届けてくれる。

とか思ってる合間にも雨は強まり、もう視認できるほどの粒が降り注ぐ。
おいおかしいだろ、5分前までどうってこと無かったのに!
仕方なしに鞄から折り畳み傘を引っ張り出した。

私は雨女だと思う。
自分が外に出ると曇りが雨に、小雨が本降りに、というのが多い。さすがに青天の霹靂ほどはないけど。
高校のときは自転車通学だったから、よく雨に打たれてビチョ濡れで帰宅していた(不思議と、行きに雨に打たれることはなかった。神の配慮?)。

雨女・雨男を自認する人は少なくない。とどのつまり気のせいなんだと思う。誰だって「そんなもん」なんだろう。日常は些細なアンラッキーで彩られている。

しかし。
逆に「自分、晴れ男なので」と吹聴する人は見たことがない。
それは雨天が晴天になるよりも、曇天が雨天になることのがよっぽど多いからか。
エピソードとして聞くなら、時分雨男なので不幸エピよりも、自称晴れ男による最強列伝の方がそそられる。

台風の進路を逸らしましたくらいの法螺を期待。


今日の嘘ホント比率は1:9でした。

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