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新年、マーライオンの思い出

朝起きると胃の調子がおかしい。キリキリと違和感があり、痛いとは言わないが気持ち悪い。
自炊をしてからというもの、胃腸が変になると「心当たり」がありすぎて毎度おびえている。昨日のじゃがいもの芽? あるいは鶏肉? 作り置きのしめじ? とか。
とりあえず胃薬を飲む。これは年明けに買って一度飲んでからお役御免されていた代物で、それなりの額を払ったからには活躍してもらわなきゃならない。

そう、年明けは本当に胃がどうかしていた。暴飲暴食、ほどはしていないはずだが、よりにもよって仕事始めの日に不調はピークを迎えた。その日は近くの神社に参拝するのが恒例になっていて、本殿に入って祈祷をあげてもらう。
一同がうなだれて神主さんの祝詞に耳を澄ませている間、私は猛烈な吐き気と格闘していた。いっそ床に座り込もうかと思ったが、その度胸もなく。
うなだれる、という中途半端な姿勢がまた辛い。そして祝詞は長い。

お祈りどころじゃなかった私は初詣のあと早々に退勤し、胃薬を買って帰り、結果的には3回吐いた。マーライオンは意外と小さいらしいから、その水勢には匹敵してたかもしれない。
いったい何が原因だったのか不明だが、まぁ大抵は吐けば良くなるものだ。

今回は幸いにも薬が効いたようで、午後には胃の不調を忘れていた。
やっぱあれかな……ストレス、なのかな……。


今日の嘘ホント比率は1:9でした。

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