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卵の黄身

わたしは、人生で一度も卵を割って黄身が2つ入っていたことはない。

約1ヶ月前、銀色夏生さんの「つれづれノート」1〜38巻をメルカリで購入し、そのまま1ヶ月間段ボールのまま玄関に放置、そしてこの前重い腰を上げてやっとその段ボールを開封したのである。

夏の終わりまでにこのつれづれノートを読めるのか、夏が終わるのが先か。

いやそもそもエッセイってそんな続けて読むものじゃあないよね。

一昨日から今日にかけて、久しぶりに体調を崩していた。今もまだ万全とは言えないけれど、あの「喉の違和感」を感じた瞬間ほど、これがただの違和感であってほしいと思う瞬間はないとは思いませんか。水曜の会社帰り、ふと喉の違和感に気付いた私は、薬局に行って葛根湯を買った。違和感を感じたらとりあえず葛根湯を飲むようにしているが、これがどれほどまでの効果があるのかは未だにわからない。用法・容量は守っているはずだけれど、タイミングと方法があっているのかは、わからない。
そして、案の定めちゃくちゃ風邪になった。

仕事は在宅にし、病院で薬をもらい、約2日間ぶっ通しで寝続けていたわけですが、本当に自分の身体に何かあってからでないと人間ってものは、普段の自分がいかに恵まれて幸せかを感じられないもので。
これは、2年前京都のお寺に4日間禅の修行をしに行った時にも同じことを思った。普段の自分がどれだけ恵まれているのか、暖かい、冷たい、美味しい、不味い、痛い、眠い、全ての感覚を研ぎ澄ませて、一つ一つ身に染みて感じることによって、いろんなあたたかさは尊いものだと思ったのである。

話を戻して、熱が出ている時、身体が本当に痛くて、喉が痛くて、あぁ早くこの痛みよ消え去ってくれ、なんでもしますからと願う。
そして、次の日体調が良くなって、そんな必死に願っていた私は、どこかに消え去ってしまうのである。ケロっとね。

では、飲みに、行ってきます。

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