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桃太郎伝説のある岡山にて 吉備津神社参拝

桃太郎伝説にかかわる場所が、岡山にはいくつかある。


総社市の鬼ノ城。


鬼が根城にしたであろうという位置には、名残のように見せた建築物が今はある。


その総社市の、五重の塔のある国分寺や造山古墳のある辺りから、吉備路が始まる。


吉備路の反対の端にあるのは、吉備津神社。


うっそうとした森の斜面に建てられた神社は、急な石段を登らなければ、神殿にたどり着かない。

その森で、鬼は成敗されたと伝わる。


弓矢で射られたと言われ、正月には、弓道の催しがある。

参拝客が静観する中、袴姿の男女が、きりりと弓を絞る。八つあると言われる、一連の動き。

佇まいの美しさに、見ている人たちから、それだけでため息がもれる。

矢を後ろに引き、しばらくためる。放つ。矢はビュッと飛び、じき、鈍い音と共に、的に刺さる。


討ち取られた鬼。


鬼ノ城の伝説の語り手の間では、鬼は、鬼にされてしまっただけなのではないかと言う人が多い。



吉備津の神に、寧静の世を祈る。



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