あきやまやすこ

詩を書きます。入り口は、朗読でした。朗読会の観客として、それから朗読者として。そして、…

あきやまやすこ

詩を書きます。入り口は、朗読でした。朗読会の観客として、それから朗読者として。そして、自分も書くようになりました。書かなかった期間も長いので、Noteにのせることで、詩を書くことをもっと自分の日常にしたいと思っています。

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【詩】 春の日に生まれたきみ

きみが生まれた日 気温が初夏のように上がり なりたてのおにいちゃんは Tシャツとサンダルで病室に来た きみに見向きもせず  わたしにも目をあわせず アイスキャンディーをなめながら いっしょに「おかあさんといっしょ」のビデオを見た きみが生まれて3日目 きみの眠るベビーベッドを 2才半のおにいちゃんは 自分が押すと言い張った つけたばかりの名前を言わず  きみに あかちゃん と呼びかける あかちゃん おにいちゃんがいてうれしいって と言ってやる きみのおにいちゃんは ずっ

    • 私にとっての去年を表す漢字

      • どうやってリセット?劇的に。 #読書の秋2022

        ここ1年半くらい、落ち込むことが増えて、それが慣らいになっている。軽い鬱? いや、そうじゃない。私の性格が変わったんだな。年のせいかも。 コロナ下で、自分は大丈夫だと思っていた時、一度、プールで泳いでいて、水中に顔をつけていられないくらい息が浅くなった。そして、なんだかわからない、ワーッと叫びたいような気持ちになった。涙が出てきた。 あとで考えて、コロナでストレスかかえてたんだな、私、と思った。人ごとみたいだけど。自分の奥底の気持ちは、自分でもわからないものだなとも思った

        • ソラニンの映画が見られない不満 #呑みながら書きました

          参加したいです。 最初の行は、実は打ち変えました。参加する、とか、なんか凡庸じゃん、とか思ってしまて。 TLni次々と呑みながらのタグが浮かんん出て、そうだそうだと思いました。おすすめにでも出てきたし。マリナさんの記事(上の)読んで、のtーとにこの頃参加してなかった自分がちょっと重なって、でも、推敲ヤシコンが、や、思考が深くて、なるほどな`〜と思い長rながら読みました。 コロナ館んせんで、感染で弱ってしまってから、調子がでなくて、がりゆうがかと思っていたけど、よくなって

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        【詩】 春の日に生まれたきみ

        マガジン

        • ムスメの思い
          40本
        • 音楽がくれたもの
          8本
        • 言葉とのあいまいな関係
          38本
        • 3行短文の世界
          82本
        • 愛憎の岡山/弁
          12本
        • 乳がん中記
          9本

        記事

          豆腐の一枚

          いつも買う豆腐です。アジア食料品店と、チェーン店のスーパーで手にはいります。アジア食料品店の方が、大きめ。(同じブランドでも) 豆腐は体にいいし、ベジタリアンやヴィーガンにも人気だし、簡単に手に入るのをあたりまえのように思っていました。でも、今のように誰にでも知られているのは、広めた人がいるからだと、何年も前に、ラジオで知りました。多くの人に受け入れられるには、仕掛け人がいたこと、多難であったこと、売る努力、知ってもらう努力。苦労はやっぱりあるんですね。まったく思ってもいま

          色が見えた

          コロナ感染で寝込んでしまい、弱りはしたが、たいして心配していなかった。ワクチンも打っているし、死ぬわけじゃない。微熱が続いたのは、3日ほどだったが、本当に調子が狂ったのは、その後だ。 風邪のように、ある朝、目が覚めたらスッキリ、気力みなぎり、というのを期待していたのに、いつまでも、そんな朝は来なかった。 気力も体力も、自信がない。すること、できることは、ふだんの5分の1くらいに思えた。考えるのもゆっくり。歩くのも。ふらつかないよう、何かにつかまる。散歩なんかしようとも思わ

          熱もなく 咳も出ぬのに いつまでも ゆっくり動く 体も頭も

          熱もなく 咳も出ぬのに いつまでも ゆっくり動く 体も頭も

          症状が 落ち着き平熱 庭に出る  「血を流すハート」 という花きりり

          症状が 落ち着き平熱 庭に出る  「血を流すハート」 という花きりり

          [詩] #ひと色展

          (タイトルイラスト:イシノアサミ) グリニッシュイエロー “おだやかな眼差しの色” じぶんを好きでいたいから いやなことはいやと言う いらないものはいりませんと言い 不快なものはさける 人とぶつかっても この企画に参加しています。 イシノアサミさん、かさねてありがとう。(イメージ合ってなくても、こわしていませんように、、、。)

          [詩] #ひと色展

          短歌 #ひと色展

          (タイトルイラスト:イシノアサミ) パーマネントアリザリンクリムソン/ときめく背伸びの色 背伸びしても 手が届かない なら いらない もっといいもの 手に入れるから この企画に参加しています。 イシノアサミさんの、「ひと色展」という呼び方も、色の印象を表す言葉も、それぞれへの文章も、もうそれだけで、なんにもいらないんじゃないかというほど、すてきです。もとになっている絵は、もちろん。 コラボ企画のアイデア、ありがとう。よせてもらいました。

          短歌 #ひと色展

          スイッチの一枚

          撮った! 電気のスイッチ。 💡       🔌       🕹 父は、整理整頓に長けていた。 片付けは、同じ種類のものを、ひとところに置くこと。もとに戻すこと。 片付けの苦手な人ら(母も含めて)が、父には不思議でならなかった。 父は無駄をいやがった。 少しでも使っていなかったら、部屋の灯りは消す。 家族にも、ことあるごとに注意する。 だが、晩年、洗面所の常時換気扇のスイッチを、気がつくといつも切り、母を閉口させた。 大した電気使用量でもなく、家のためにはいいのだ

          スイッチの一枚

          短歌 3首 #宇宙杯

          陽性の テスト結果に たじろぐも 死ぬわけじゃない から まっ いいか 新ドラマ 製作陣みな 男性で このご時世に 勇気あるなあ 支援金  送られる国 られぬ国 報道される戦争 されぬ戦争 ✒️       ✒️        ✒️ この企画に参加しています。 4月25日まで。 まど夏さん、背中をそっと押してくれてありがとう。 呼びかけの記事の中で紹介されていた、てまりさんの記事! これと、記事内にあった動画。おかげで、チャレンジだとか構えず、ふわっと、できまし

          短歌 3首 #宇宙杯

          ピカピカの床

          休み明けに、いつもと変わらず汚れのないオフィスの廊下を歩く。自分の部屋のドアを開けて、目を見張った。床がピカピカに光っていた。 ワックスしたばかりの床を、廊下やほかの部屋でも見たことはある。でも、その時は、私の部屋だけ。 フルタイムで仕事に戻った年だった。 笑顔にさせてくれた人は、清掃員のMさんだとすぐわかった。 夕方からフロアの掃除を始めるMさん。見たことがない道具も、掃除用のカートにあった。工夫ぶりがおもしろく、時々言葉を交わした。クリスマスで、私は休みになった。

          ピカピカの床

          「ドライブ・マイ・カー」 私も理解したかった 感動したかった

          「ドライブ・ マイ・カー」  (3行短文詩) フランス の映画 だったら 違った? 原作 も知らず 監督 無名で そしたら わたしは 心ふ るわせた? 誰かが つくった 傑作 映画の 創り手 批評家 観客 の熱さ 私が 好きであ ろうがな かろうが かれらは 何に こ ころ 動 かされた? わたしも いっしょに 乗りあい たかった おいてき ぼりには されたく なかった ______ 定型3行短文(4音4節3行) 提唱:zep i0814理昭さん 企画:し

          「ドライブ・マイ・カー」 私も理解したかった 感動したかった

          手の一枚 #あこはる企画

          手の一枚 #あこはる企画

          風通しよく、古臭く、新しい「ドライブ・マイ・カー」 感想文

          映画「ドライブ・マイ・カー」(2021年、濱口竜介監督)は風通しがいい。いろいろなものであふれていない。抜け感、とでも言ったらいいのか。余白、だろうか。 その抜け感なり、風通しのよさなりのおかげで、興ざめな部分があっても、私は、三時間を冗長に感じず楽しめた。観た後で、映画のことを頻繁に考えてしまっていた。 風通しのよさを感じたのは、3つのことで。 ひとつは、四角い画面に切り取られる風景。 画面での、広がりのある場所と、その見せ方。 風が吹き通っているのは、車が走り抜

          風通しよく、古臭く、新しい「ドライブ・マイ・カー」 感想文