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人的資本経営

企業Aと企業Bのトップがいる。Aのトップは定期的に職場を巡回して社員、パート、アルバイト、関係なく全員と1対1の対話を重ねる

▼一方、Bのトップは「現場の実態など知らない方が指示を出しやすい」と現場には入らず、一部の幹部からのみ社内情報を収集し続ける。さて、社員ならどちらのトップを支えたいか

▼北海道大樹町出身で大手ホームセンター・カインズCHRO(最高人事責任者)の西田政之氏が「人事経営の視点」と題し8月、地元紙に寄稿。その1回目で「人的資本経営」という考え方が紹介された

▼人的資本経営とは、人材をコストではなく資本と見なし、人材の価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上につなげること。その中で西田氏は、考え方や3つのポイントなどを説明しつつ、同時に「『感覚』で人事をする時代ではなくなった」と経営者の人事に対する勘違いに警鐘を鳴らした

▼西田氏はこうも指摘した。「仮に今、会社が厳しい経営状況下にあるとすれば、それは人事をおざなりにしてきた結果である可能性が高い」。皆さんの職場はどうだろう

▼「企業は人なり」といったのは経営の神様と称された松下幸之助だが、働き方改革や資材高騰、コスト上昇など経営環境の厳しさから雇用への影響も懸念される今だからこそ、人材の持つ価値を最大限引き出し、各自の個性を生かして自律の道を見つける企業・トップであってほしい。

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