ひとし

大の甘いもの好きで、和洋どちらでも🆗👌 いつもの日常の風景の、ちょっとした違いを見つ…

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大の甘いもの好きで、和洋どちらでも🆗👌 いつもの日常の風景の、ちょっとした違いを見つけるのも好き。少しだけの間、東京暮らしをして故郷に戻った50代の十勝っ子

最近の記事

新生活に向けて

 松田聖子や斉藤由貴など多くのアイドルやアーティストに詞を提供した作詞家の松本隆さんはインタビュー本「松本隆のことばの力」で、言葉は「気をつけて使わなければならない」と語る。  自らが不幸だと繰り返しいう人は本当に不幸になるし、幸せだといっていれば幸福になっていく。だから自身が作る詞では「だんだん良くなるよ、ということを言ってあげたい(中略)失恋の歌を書いても立ち直れない歌は作らない」と。  コメディアンの萩本欽一さんは著書「ダメなときほど『言葉』を磨こう」の中で「いい言

    • 筋斗雲

       記憶力とはイメージの力。覚えたいことをイメージに置き換えると長く覚えていられるそうだ。経験上、人の顔と名前を何かと関連付けておくと、次に会った際、連想ゲームのように浮かび、無事名前まで思い出せたことが何度もある。  その点で漫画のシーンは、絵と言葉が同時に視野に入るので記憶の引き出しに残りやすいのかもしれない。先日亡くなった鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」。子供心に一番欲しかったのは「筋斗雲」だった。  ひとっ飛びでどこでも行けるのは、免許のない身としてはうらやまし

      • 諫言十箇条と傾聴

        現在は「VUCA」の時代といわれる。変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の頭文字を取った造語。「先行き不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味する 勝ち筋の見えていた時代と違い、先が見えない今、自社の市場価値を分析し、現状打開へ先頭に立ち、社員の力を把握し、人材を資本と考えて能力を生かす投資も必須。トップの力量・度量が企業の浮沈に直結する ただ周辺環境が厳しくなると、意志薄弱なトップの周りには佞臣(ねいしん)がはびこり、忠言の臣は退けられる。歴史を振り返れば王朝末期にはよく見

        • 備えの大切さ

          なんという年明けだ。元日の夕方、最大震度7の大地震が石川県能登地方を襲った。倒壊したビルや、夜暗の中の大規模火災に心を痛めたのもつかの間、2日夜には羽田空港でJALの機体が海保の航空機と衝突、機体は炎に包まれた コロナの5類移行で、北陸でも久しぶりに制限のない帰省や旅行を楽しんでいた人も多かっただろう。子どもや親戚が集まりこれから夕食を囲む家もあったと思う。ようやく取り戻した「いつもの正月」。それが一変した 暮らしていた家が突然住めなくなって真冬に放り出され、水や電気、交

        新生活に向けて

          2023年をざっくり振り返る

          2023年もあと20日。さてどんなことがあったのか。発表された新語・流行語を交え思い出してみよう ▼まず浮かんだのは記録的猛暑。日本も相当だったが、ハワイやカナダなどでは森林火災が発生。命の危険も伴う暑さは「地球沸騰化」と表現された。国内の物価高は止まらず燃料も高騰、増税メガネまで現れ、庶民の怒りも沸騰寸前 ▼怒りといえばスシローなどでの迷惑行為。企業のコストダウンの努力をあざ笑うこの種の人は「NGリスト」に入れて二度と敷居をまたがせないでほしい ▼「闇バイト」の首謀者“ルフ

          2023年をざっくり振り返る

          新聞の役割とは

           殺害や制圧など物騒な文字が連日紙面で躍る。だが始めは驚きや怒り、悲しみから注目されるも、長期化すると当事者以外は慣れと飽きがきて関心は薄れる  ロシアのウクライナ侵攻や旧統一教会と自民党の関係もしかり。新たな出来事があると興味は分散し、忘れる。時の権力者にはその方が都合が良いのかもしれない  ジャーナリストの筑紫哲也さんは「NEWS23」のDNAは「力の強いもの、大きな権力に対する監視の役を果たそうとすること。とかく一つの方向に流れやすいこの国で(中略)、少数派であるこ

          新聞の役割とは

          低投票率に無投票当選増加…有権者と候補者たちの“距離感”起因か         十勝地方からみた統一地方選2023

           2023年の統一地方選が終わった。十勝での選挙戦を総括すると、比較的人口が多い地域の「低投票率」と、首長や議員のなり手不足からくる「無投票当選」の増加が目立った。これらは有権者と選挙に出馬する人たちとの関わりの濃淡や心理的な「距離感」に起因すると考えられる。そしてこれは十勝地方だけでなく、全国各地でも同様の課題を抱えているのではないだろうか。  低投票率は前半戦の知事選・道議選と、後半戦の帯広市議選および音更町(道内町村で人口最多)の町議選で顕著だった。前回(19年)比で

          低投票率に無投票当選増加…有権者と候補者たちの“距離感”起因か         十勝地方からみた統一地方選2023

          墓参り

           春の彼岸を少し過ぎていたが、免許を持たぬ母を連れ、妻と週末に父の墓参りをしてきた。東京の下町では、散歩の途中でたびたび寺の一角に小さな墓地を見掛けたが、北海道内の町村の墓地は往々にして町の外れにあるように感じる ▼故郷の公営墓地も丘の上だ。実家からだと1キロほどだが、30メートルくらい高いところにあり、道は結構な勾配で徒歩だと大変。だが母は「彼岸のうちに一度は」と歩いて墓参りを済ませていた ▼それだけ歩けるのは健康な証拠でありがたい話。だがふと、運転もできず、身内が近く

          異次元

           「こんなこといいな、できたらいいな」で始まるドラえもんの歌。この歌詞の中にある「ふしぎなポッケ」が、どんな夢もかなえてくれる「四次元ポケット」。幼きときに「次元」という言葉を知ったのはドラえもんからだった  その頃に読んだ子ども向け雑誌では1~4次元の世界のアリがいる仮定で、1次元のアリは一直線しか歩けないが、2次元のアリは縦横移動ができ、3次元のアリは垂直に壁を登れ、4次元は壁をすり抜けられる-と各次元の特徴を解説していた。次元が異なると、同じアリでもものの見方や考え方

          天変

          日本では442年ぶりとなる皆既食の天体ショーに沸いた。だが何の前情報もなかった安土桃山時代の人たちは、いつも見ている月がどんどん欠け、不気味な色の満月になることにさぞ驚いただろう ▼「天変」とは天空に起こる異変をいう。中国古代・中世史での天変地異の意味は「君主への警告」。天変からの戦況一転や、それを契機に民衆を扇動して王朝を倒す流れもある。研究材料として興味深い ▼例えば三国時代。曹操が大敗した赤壁の戦いの少し前に日食は起こり、群雄の1人である董卓の専横開始や呉王朝の滅亡

          人的資本経営

          企業Aと企業Bのトップがいる。Aのトップは定期的に職場を巡回して社員、パート、アルバイト、関係なく全員と1対1の対話を重ねる ▼一方、Bのトップは「現場の実態など知らない方が指示を出しやすい」と現場には入らず、一部の幹部からのみ社内情報を収集し続ける。さて、社員ならどちらのトップを支えたいか ▼北海道大樹町出身で大手ホームセンター・カインズCHRO(最高人事責任者)の西田政之氏が「人事経営の視点」と題し8月、地元紙に寄稿。その1回目で「人的資本経営」という考え方が紹介され

          人的資本経営