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第31回鍼灸国家試験を終えた今

2月26日にマイドーム大阪で第31回鍼灸国家試験を受験してきました。
試験から2週間経過した今、ようやく冷静さを取り戻せたような気がします。3年間の専門学校生活のことから試験勉強、国家試験の感想など様々書き残しておきたいと思います。

3年間の学生生活の中で感じた事

3年間、私は兵庫県内の専門学校に通いました。
1年目はA専門学校。訳あって2年目でB専門学校に編入をし2年間B専門学校で過ごしました。

勉学の身なのでクラスの雰囲気などはあまり関係ないのかもしれませんが、モチベーション維持においてはクラスの雰囲気は意外と大切。
私のクラスは13名。それぞれが個性豊か。皆でクラスの雰囲気をよくして皆で卒業をしようという活気あるクラスでした。

その中でも私はTさんという女性に特に興味を抱いていました。リーダーシップ力、学校や教員に対しての接し方であったり、誰に対しても公平・平等なのです。派閥がすきだったり好き嫌いを露骨にだしたり仲良しメンバーで集まったり、ごっこ的なグループが苦手な私にとって、Tさんの接し方はとても社会性があり、こういう人こそ医療人としての姿なのだと感銘を覚えたほどです。

以前書いたかもしれませんが私の日本生活は数えるほど。特に学校生活においてはまともに授業を受けたのは2年間だけなのです。

そりゃ戸惑います。だって授業の組み立てから参加方法まで全く違うから。その中で、2年目で思い切って編入はしたもののどうやって馴染んでいけばいいのか、溶け込んでいけばいいのか全くわからない私にとって、Tさんの存在はとてつもなく大きかったのです。

インフォーマルリーダーのTさんはクラス全体をまとめて動かしてくれる頼もしいクラスメイトでした。

大人になってから学生生活を送る新鮮さを卒業した今実感しています。
Tさんがいたからこそ、ネガティブな見方をしていた授業も乗り越えられた。素敵な人と出会えたことが、3年間の学生生活の中での一番の思い出です。

国家試験対策、勉強方法

高校の時に生理学・物理学を選択していたこともあり、解剖学や生理学はほぼノー勉強でマスターできました。
それ以外の主要科目の各論や総論、東洋医学系に関しては教科書を何度も読み返し丸暗記すること。これが私の勉強方法です。

学校から配布されるプリント(まとプリ系)に関しては、ほぼ・・いや・・全く見ません。申し訳ないのだけど即廃棄していました。
(リハビリテーションと東洋医学概論だけは別)

その理由としては、教員が国家試験の対策や過去問のリサーチなどをされているようには見えなかったことから、過去の試験においての鉄板問題などをまとめた、あくまで基礎知識のまとプリだと感じたからです。

「恐らくここは出るであろう」資料は必要なく、当然それは基礎知識として理解していて当然。ならば教科書を一から丸暗記して理解したほうが応用力や読解力がつくはず、という思考です。

今回の31回の鍼灸国家試験、過去問だけをされていた方はそこそこ苦戦されたという声を聞きます。国家試験は当たりと外れがあると思っています。
簡単だったねーという年もあれば、難しかったという年もあり、希望的観測を一切断ち切り、「今年は難しくなる!」という意識をもって挑むことが大切です。予測って甘えに繋がる場合が多いような気もします。

これから勉強をされる方は、是非教科書を何度も読み返し理解を深めていってください。ちと厳しい言い方をしますが、教科書を読んでわからないという方は、医療的知識を有することができないと思います。むしろ教科書読めないとか、苦手とか、教科書読んでも意味がわからないという鍼灸師にお手当してほしくない・・かな(;^ω^)

勉強時間・日々の勉強スケジュール

私は週6勤務で正社員としての働き方をしていたので、勉強時間は毎週日曜日の午前中2時間だけ。
それ以外は電車の中や、授業中に教科書をひたすら読み込んでいました。
毎日されている方、尊敬します。私は仕事と勉強の切り替えができなかったので、ついYouTubeを見てしまったり漫画を読んだりあつ森をしてしまったり。でもその時間で癒されてリフレッシュできていたので今となってはそれがヨシ。
あまり褒められたことではないですが、授業中って結構集中して教科書が読めるんです。教員の声がお経のように聞こえて、完全な無音より集中力が増すというか。

第31回鍼灸国家試験の感想

マイドーム大阪にいったのが7時半頃かな。
各学校から大勢の教員が来られており、教員のまわりに生徒があつまっていました。カイロを配布したりがんばれよ!という声かけなど、そういう光景をみながら「うちの学校は誰もきてないなあ」などと微妙な寂しさを感じながら早々と会場入り。※誤解のないように、受験要綱には近隣の迷惑になるので決起会的な集まりはNGと書いてあります))

この上ない緊張感を感じながら「今まで3年間、そこそこやってきたんだから大丈夫。私ならできる」と自己暗示を繰り返し午前の試験スタート。

■あれ?昨年までの傾向と違う。出題者が変わったのか?
というのが率直な感想。なぜにまわりくどい言い方をするのだ!と微妙に怒りを感じながら解いていきました。前半に関しては過去のレベルと比べるとかなり解きやすい問題が多かったように思います。自己採点レベルですが前半は90問中80点。90問解くのに90分要しました。その後は繰り返しマークミスがないように1問1問見返し合計3回見返しました。

ただ・・緊張して手が震えましたね。学校の模擬試験でも動悸がして手が震えるタイプなんで。本番はもう首もガッチガチ。とてつもなく苦しい環境でした。

前半終わり、休憩時間はほぼ食事が喉を通らず、妙な倦怠感を感じながらひたすら経絡の見返しをしていました。

後半90問スタート。東洋医学概論でつまずきました。今まで9割以上点数がとれていたので比較的安心しきっていたのでしょう。今までの傾向と違う!出題者が変わった?まわりくどい言い方、いわゆる読解力が必要となるような言い回し。汗が吹き出し微妙に涙目になっている自分がわかりました。
その後経絡。あっているのかあっていないのかわからない、ドンピシャでこれ!と答えられる問題がなく焦りました。臨床論はそこそこ。最後にはり灸理論はサービス問題だと思っていた自分がまた打ち砕かれました。
皆さん、はり灸理論の教科書改訂になっていますからぜひ新しい教科書を購入してくださいね。改訂版の教科書を読み込めば余裕で9割以上はとけます。結果、後半90問中70点。とにかく読んで極める。教科書第一です。

余裕のない学校生活

3年間といっても、3年生になると国家試験対策や臨床実習がはじまりますから、自分が3年間で何をどうマスターしてきたのか、正直自分でも把握できていません。
3年って長いなと感じていましたが、在学中から思っていたことがあります。それは
・無駄なカリキュラム構成
・教員の選別の不可解さ
・ベーシックな技術が学べる環境の大切さ

などなど。これは学校批判ではありません。
従来のガチガチな仕組みがマニュアル化されており、変更することは容易ではないのでしょう。
最初に学ぶ時点で目標地点がないような感覚。
シラバスもなければ自分の進捗状況がわからない、そんな感覚。
数字や目の前のゴールに向かっては頑張れるんだけど、抽象的なものに対しては頑張りづらい。

前期後期試験の独特な試験。とにかく点数をとるための独特な勉強の仕方の変化と3年生になってからの国家試験対策のための勉強に、多くの学生は混乱してしまいます。その結果、目標を見失ってしまう事にもなっているのかもしれません。

これがよかった、こんな思い出がある!とか伝えることができればよかったのでしょうが、これが率直な感想です。

でも曖昧なな空間や環境だったからこそ、自分なりの思考を深められたしクラスメイトの結束力も高まったのかもしれません。

きれいごと一切抜きの率直な感想です。

3年間頑張ったとか、乗り越えたとかという達成感や満足感は一ミリも感じていません。むしろ鍼灸師になるために3年間という時間を要するというプレッシャー。そしてその3年間、今の自分の能力や技術力や知識に繋がっているのかという疑問。全ては自己責任なわけだけど、3年間に要した費用約300万~400万。そしてその労力と犠牲にしてきたもの。

犠牲だと感じるのか、投資だと感じるのか。
これからの私の働き方や社会貢献度合いによってその感覚に変化が訪れるのでしょう。

ただの通過点としての3年間。
春からは鍼灸師として本格的なトレーニングと実務がはじまります。

現在鍼灸学生の皆様やこれから鍼灸師になろうと思われている皆様が国試に合格することをお祈りしております。

やくさひろです。 記事が広くシェアされ、手のお手入れを通して誰かの幸せに繋がることを願っています。 いただいたご支援は活動費として使用させていただきます♡