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屋久島長期滞在記byタカハシ

こんにちは。大学4年生のタカハシです。
僕は2022年の1月から2月にかけて3週間屋久島に滞在しました。本当にお世話になったので少しでも屋久島や滞在先の「屋久島ユースホステル」の魅力が伝わるように自分の体験談を紹介させていただきます。

〈屋久島に行こうと思ったきっかけ〉

僕は2022年の4月から就職する予定だったので、卒業前の今のうちにしかできないことやっておきたいと考えていました。
そんな中、以前屋久島に来ていた大学の友人が紹介してくれたのがこの「屋久島ユースホステル」でした。リーズナブルな宿泊プランに魅力を感じたというのも本音ではありますが汗、なによりもユースホステル飛び込もうとする人を歓迎する姿勢に強く惹かれました。
正直僕は屋久島と聞いても縄文杉はいつか見てみたいという程度のことしか考えておらず、これといって屋久島でやりたいと思っていたものは具体的に決まっていませんでした。しかしながら、のユースホステルのHPには「今に飽き足らない学生大歓迎!」という文言が書かれており、屋久島に対する前提知識が深くなくても、面白そう!という興味さえあれば充実した旅行になるのではないかと思いました。そして、時間をかけて自分にとって未知の場所を旅をするというのは大学生の今しかできないことだと思い、申し込むことにしました。

〈ユースホステルでの生活〉

ユースホステルでは冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなど滞在や宿での食事に必要な設備は用意されており、これがなくて困った!ということはありませんでした。また、歩いて5分ほどにスーパーがあるため日常生活で困ることはまずありません。
残念ながら僕が滞在していた期間は宿泊客は基本的に僕一人でしたが、毎日オーナーのミッキーさんやコミュニテイーマネージャーのセリちゃんと顔を合わせながら過ごしていたので孤独は感じませんでした。
ラウンジから眺められる海の景色はとても美しいです。

ユースホステルの前は海

〈アクティビティ編〉

九州南部に位置する屋久島は南国のような気候と思われがちですが、一方で標高2000メートル近い宮之浦岳を筆頭に山間部に覆われています。そのため、亜熱帯から札幌のような寒冷地域までの気候が1つの島に併存している特殊な気候が形成されており、自然と共生した多様で魅力的なアクティビティが満載です。
①    白谷雲水峡 
もののけ姫のモデルになったといわれている場所です。春先が一番苔むして美しいと言われますが、冬に行っても大満足なくらい幻想的でした。一番奥の太鼓岩から眺める景色は絶景です。

ユースホステルからも近い白谷雲水峡
苔むす森が幻想的
太鼓岩からの絶景


②    縄文杉 
屋久島のシンボルといえる縄文杉。朝4時に宿を出て、往復10時間かけて行き、しかも氷点下で雹が降りながらの登山というこれまでの人生で最もハードな登山でした。しかし、それくらいの時間をかけてでも十分に行く価値があるくらいに感動的でした。

雪に覆われた縄文杉
けっこう雪深い

道中の半分以上はもう使われなくなったトロッコの線路の上を歩きます。トロッコは、山中で切り倒した木を運ぶためのものでした。線路と自然が調和していてとても神秘的です。

冒険気分のトロッコ道


③    ダイビング 
1年の中でも最も寒い時期ではありましたが、水中に潜った瞬間、寒さを忘れるほど素晴らしい屋久島の海の光景が広がっていました。ウミガメに出会い、ツーショットを撮れたことは一生忘れられない体験になるだろうと思います。

ウミガメとツーショット

④    温泉 
屋久島には魅力的な温泉もたくさんあります。その中でも圧巻だったのが湯泊温泉です。海を眺めながらの入浴ができる露天風呂で、脱衣所らしい建物も一切なくまさに自然そのままの姿の温泉です。※温泉内は撮影禁止なので鹿児島県観光サイトから写真を持ってきました。
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10709

天然露天温泉

〈ラーニング編〉

ユースホステルでは、learningとvacationを融合した「ラーケーション」というものを1つのコンセプトにしています。そのため、自分の進路や興味関心分野にマッチした取り組みをしていらっしゃる現地の方とつないでくれます。
僕自身は4月から地方創生に携わる職業に携わる予定だったので、地域おこし協力隊で屋久島に滞在していらっしゃる方や、町議会議員の方などを紹介してくださり、じっくりその方々と話をする機会を設けてくださいました。協力隊や議員の方が経験してきた苦労や今抱いている課題意識を伺うことは、これからの地方社会を考える上でとても貴重でした。

地元の議員さんと懇談

また、屋久島ではその集落の歴史や文化について現地のガイドさんからお話をしていただく「里めぐり」というツアーがあります。観光パンフレットや道ばたに設置されている石碑からではなかなかわからない集落や島の成り立ちについて教えてくださるだけでなく、島に長年暮らしてきた方の本音が聞ける貴重な機会でもありました。

〈グルメ編〉

①    トビウオと鯖 
屋久島でとれる魚の代表的なものは、トビウオと鯖です。豪快に丸揚げしたトビウオの唐揚げは特徴的な胸ビレまでパリパリと食べられておいしいです。

トビウオ唐揚げ定食


また、屋久島では鯖を新鮮なうちに首を折って血止めし、刺身としていただくことが多いです。鯖の刺身は初めて食べましたが、臭みも全くなくさっぱりした味でとてもおいしかったです。

屋久島では鯖は刺身が定番


②    ヤクシカ 
屋久島ではここでしか見られない鹿(ヤクシカ)が生息していますが、ヤクシカによる農作物被害が問題となっています。そんなヤクシカを捕まえて鹿肉料理にしたものも屋久島では食べられます。鹿を食べるのも初めての体験でしたが、油っぽさが全くなくとても食べやすくておいしかったです。コミュマネのセリちゃんと宿で地元の焼酎を飲み比べしながら鹿肉をいただきました。

鹿肉を近所の直売所でGET!


③    タンカン 
僕が行った2月はちょうどタンカンの収穫時期でした。2月に入ってしばらくすると、スーパーや観光センターに大量のタンカンが入荷されます。これが本当にどの果実も甘く、ハズレがありません。

屋久島の特産「たんかん」

〈まとめ 3週間を振り返って〉

冒頭にお話したとおり、僕は屋久島に来る前まではこれといって屋久島でやりたいことがあまりはっきり決まっていませんでした。だから3週間の滞在期間というのもちょっと長すぎたかな?と内心思っていたくらいです汗・・・。しかし、全然そんなことはなかったです。それどころか、僕は3週間屋久島に滞在しましたが、宮之浦岳登山やウミガメの産卵見学など、まだまだやり残していることがたくさんあり、ぜひ別の季節に屋久島にまた来たいと思っています。それだけ屋久島には魅力的なものがたくさん詰まっています。また、字数の関係で書き切れませんでしたが、以上にあげたのは僕が屋久島で体験したことの半分程度です。ユースホステルのミッキーさんとセリちゃんは溢れんばかりの屋久島の魅力を紹介してくださり、屋久島に対する知識が乏しかった僕もどんどん屋久島にのめり込んでいくことができました。ユースホステルのHPには「“今”を脱却し、新たな世界に足を踏み出したい」という人に是非来てほしいと書いてありますが、こういった思いを持っていれば、誰でも一生の忘れられない貴重な体験ができると保証できます。是非一度、ユースホステルに滞在して屋久島を満喫してください。

里は春


山は冬
屋久島へはプロペラ機で


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