心の扉、開けゴマ!!

〜こちらの記事は過去のものを転用しています〜
【塗り絵が残してくれたメッセージ】

・・・なんていうと、ダイイングメッセージのようでまるでコナンくんですが違います。

この塗り絵があったことで未来が変わった患者様の小話をひとつ。。。

この女性は複数の医療機関に受診していて、薬心堂は眼科処方の関わりがありました。

医療機関の各門前でお薬をもらわれているのだけど、薬の相談は薬心堂にお見えでした。

週に1回、お薬の飲み方がわからなくなったと言って、ご相談に来られ、それが週2〜3に増えてきました。
スタッフが心配して、お家にお薬の整理とか伺いましょうか?とお声かけすると断固拒否。

ある日、いつも通り相談に来られ、帰りには財布がない、バックがないと狭い薬局内をウロウロ。
スタッフが帰り道お付き合いすることになりました。

薬局からお家まで帰る途中、ふとお家までの道が分からなくなっては立ち止まり、周辺を歩いていると思い出し・・・手を繋いでお昼ご飯の話をしたり、世間話をしたりしてどうにか帰宅出来たとのことでした。

お家に到着して、荷物を勝手口に置くと そこはテレビで見るようなゴミが散乱した光景が広がっていたそうです。

お家に来なくていいと言ってたのはこれだったのかー・・・
ご飯はどうなってるんだろう?と思い、聞いてくれたそうです。
すると、1人じゃ食べる気がしないとのこと。

そこで、薬心堂で一緒にご飯食べよう!と提案してくれたそうです。

薬局に帰ってきて、すぐに地域包括の方に支援について相談の連携を始めてくれました。

次の日から、毎日薬心堂に顔を出してくださり、時には1日2〜3回ということも。

お弁当を待つ間、勿論外来患者様もおられるので、どうしたらそれぞれに気を遣わせないだろう?となり塗り絵をして待っていただくことになりました

手が空いたスタッフが、
すごーい!きれーい!と声をかけたり、横に座ることで塗り絵を続けることができます。
時には薬局内のお買い物を楽しんだり、テレビを見たり。

薬心堂のスタッフならご自宅を覗くことも大丈夫!となり、地域包括の方と一緒に介護支援を始められるように連携が始まりました。

ここまでで約半年。

その後この事態をご存知なかったご家族の決断で施設入所となりました。

入所後、施設の方と久しぶりに薬局に来られた時、女性は嬉々として好きなものを買おうとお買い物を楽しんでおられました。

すると、施設の方が
「もう!こんなの買いません!お菓子はお家でも出すじゃないですか!」とに買い物をやめさせようと一生懸命になっていて・・・。

その他にも強めの対応が続いていたので、スタッフが見るにみかねて
「お久しぶりです〜🌸
以前書いてくださった塗り絵が素敵だったから、たくさん飾って花畑にしたんですよ〜🤗」
とお声かけすると、施設の方が

「え・・・?この方が塗られた絵なんですか??信じられません・・・」

とあんぐりされたそうです。

スタッフは、どのように関わったら心を開いてくださるか、どのようにサポートしたらここまで塗り絵をしてくださったか、話してくれたそうです。

この施設スタッフさんも素晴らしくて、
あぁ、自分たちがこの方の関わりに焦りすぎてたんですね・・・と帰って話し合いをしてくださるといわれたそうです。
一生懸命だったからこそ、強い口調になってしまっていたようでした。

ACP(人生会議)はガンの方や余命宣告された方だけのものじゃありません。
認知機能が低下した方もですが、全ての方に、ご家族や大切な人と人生の過ごし方についてたくさん語り合うことが大切ということをACPの研修などで学べます。

JHOPでは明日、ACPの研修がありますが、その他にも色々な研修が企画されています。

ご参考になれば幸いです🌼

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