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エキゾチックアニマル中心に、ペットの防災を考える。

年始から大変な震災があったこともあり、最近あれこれと頭をひねっているのが「ペットの防災」だ。
そういうニュースを、久々に迎えたペットの世話をしながら見ていたこともあり、どうするのがいいかとずっと考えている。
色々調べたりもしたが、ペットの防災について書かれているのはほとんど犬か猫であり、飼っているモルモット……所謂エキゾチックアニマルについての情報は少なかったので余計だ。


災害大国で、ペットと暮らすということ

ペットの役割

人間はとてつもなく昔から、文明が出来るより前から動物と暮らしてきた。
つまり、何も意味がないわけではないはずだ。
何かしらの動物と日々を共にすることがデメリットだらけなら、動物と暮らすなんて思考は湧かないし、そういう文化は定着しない。
ただ、「じゃあペットの役割ってなんやねん」という話をしようとするとそれだけで学問になってしまうので、ここでは「動物と暮らすのもアリだよね」ということにさせて欲しい。

国が推奨する同行避難

現在、国からはペットと共に避難すること……つまり「同行避難」というものが推奨されている。
まあ、飼っていたペットを放置して、それが野良犬野良猫になってしまったり、何かしらのトラブルの元になってしまうよりは、飼い主がしっかり世話をして管理してくれた方が飼い主の心理的にもいい。
言い方が悪いかもしれないが、手放したり見捨てて罪悪感に全く囚われないという人がいるのなら、そういう人の方がちょっとどうかなと思う。
とはいえ、ペットの受け入れ可能としている避難所というのも多くはない。
また、実際ペットと共に避難所に駆け込んだところ「こんなもん連れてきやがって」と言われた人もいるらしい。
どうしても動物が苦手な人、何かしらのアレルギーを持つ人もいるわけだし、この辺も片方に負担がいくのはよろしくないだろう。
遠慮故に車内での避難生活や、そもそも避難することを諦めてしまう人もいるので、この辺はどうにか折り合いのつけどころが欲しいところだ。

エキゾチックアニマルはどうする?

エキゾチックアニマルとは

そもそもエキゾチックアニマルとは何ぞや、という話ではある。
ざっくり言えば、犬猫以外……ウサギとか小鳥とかカメとか、ペットショップの小動物コーナーで見るような動物をエキゾチックアニマルとして考えてもらっていいと思う。
エキゾチックアニマルは診ることの出来る動物病院が少ないので(多分これは病院の設備的な面もあるかもしれない)、飼う時には近くでエキゾチックアニマル診察可能な動物病院を確認しておくと安心なので是非やろう。私は滅茶苦茶助かったので。案外結構な動物病院は犬猫オンリーだ。

似ていても、飼育方法は違うから

あまり興味のない人には、ハムスターとモルモットの違いというのはピンとこない。それは悪いことではなく、興味があるかないかで認識できるものは大きく変わるよねという話だ。私も興味のないことは全く分からない。

見た目にはだいたい近そうな動物ではあるけれど、食べられるものや生活スタイルなどなど、結構違うというのはかなり多い。尚且つその個体個体によって食の好みなども違うので、バリエーション豊かではある。
犬でも犬種によって食事量や運動量が違ったりするが、げっ歯類という大きな括りにいる動物だとそれだけ違う範囲も大きいというやつだ。

エキゾチックアニマルげっ歯類部門でもややこしいが、ここに鳥類やら爬虫類、両生類と入ってくるとすごいことになる。適した温度や湿度、食性……上げればキリがないほどに違うので、とりあえずは「色々違うんだな」と思ってもらえればいい。

エキゾチックアニマル故の部分

先程、エキゾチックアニマルのバリエーションの話を散々した。
このバリエーションがそれぞれの動物の魅力でもあるのだが、故にこそという問題がある。
近所に同じ動物を飼っている人がいない。
これだ。
犬や猫なら種類はどうあれご近所にいることがあっても、エキゾチックアニマルはそうもいかない。
SNSなどで同じ動物を飼っている人をお見掛けするのが関の山。
なので、避難や防災に関しては事前に身近な同好の士と工夫して……という難易度が高い。
ペットがいようがいなかろうが、防災というものは各々は各々にあった備えをするものだけれど、エキゾチックアニマル飼いは防災関係も各々で更なるカスタマイズが必要なのだ。
そして恐らく、そのバリエーション故に何かしらの物資が手に入るようになっても、エキゾチックアニマルの場合すぐにとはいかないはずだ。
なので、多めに備蓄できるものはして損はないと思う。

何をどう備蓄するか

基本はローリングストックとして

さて、じゃあ具体的に何を備えておくかという話である。
試しに私の例を紹介した方が早いかもしれない。
(モルモットの単体飼育)

  • 牧草

  • サプリ

  • ペレット

  • ペットシーツ

  • 移動用のキャリー

水は人間と同じものでいいので、人間の備蓄にプラスする形で置いている。
牧草やサプリ、ペレットなども人間と同じくローリングストック。うちはチモシーを二種メインで与えているので、二種ともにストックだ。
ペットシーツも普段使っているもので、私は使い捨てのものを多めにストックしている。
移動用のキャリーについては、買ったはいいもののそれを抱えて避難が難しいと気が付いたので、避難する際にはこれにモルモット用の避難グッズを詰め込んで、モルモットは別のケースに抱えようと思う。

あるといいかもと思っているもの

  • シリンジ

  • おやつ

  • 牧草代用ペレット系

  • 野菜ジュース

用意しながら、この辺も備えておきたいと感じた。
小動物はちょっとしたことで体重が減りやすく、体重が減るとそれが何かあった時の命取りになりやすい。なので、シリンジでの強制給餌の練習をしているというところは多い。私もそろそろやろうと思っているが、野菜ジュースも備えておけば人間もビタミン摂取が出来るし、ペットにも摂取させられる。

おやつも、急な環境変化などで調子を崩しやすいからこそ必要なものだと思う。それに、こうしたおやつだってエキゾチックアニマルの場合与えていいものはどれも同じではないので。

牧草は、何よりも重要で何よりもかさばる。
一日でも結構な量を消費するし、複数飼っているという方は段ボールで購入するというのが当たり前なくらいだ。
しかしそうなるとものすごくかさばる。そもそもが乾燥させた草なので、重さはなくとも場所を取る。
けれど、牧草を与えないと体のあちこちに悪影響を及ぼすので与えないという選択肢はない。
なので、ストックしている牧草とは別に牧草代用ペレットもしっかり備蓄用品に加えようと思う。慣れてないと食べないという可能性もあるので、与えて食べるかどうかのチェックも必要だが。
また、アルファルファなどは固形状で売られているものもある。固形状ならば備えやすいし、環境変化で量を少ししか食べられない時があっても栄養豊富なアルファルファならある程度足しになってくれるだろう。

まだまだこれがいいんじゃないか、あれがいいんじゃないかと考えるつもりだが、その道中のメモとしてはこんな感じだ。

いざ避難する時はどうする?

環境が違うからこそ、シミュレーションが必要

同行避難をするとしても、各家庭において状況は全く違う。戸建てなのかマンションなのか。家族構成はどうなのか、などなど。
そもそも、どんなペットを飼っていて、何匹いるのかで話は変わってくる。
車で避難生活を送る前提で準備をしている人もいるかもしれないし、出来るだけ自宅で避難生活をしたいとかペットの話を抜きにしてもそういう時のシミュレーションはするものだろう。
自分たちの避難についてだけでなく、ペットの避難も考えなくてはならない。
贅沢と言われるかもしれないが、人もペットも負担の少ない避難や防災であるのがいい。
苦しいことより、どちらもご機嫌な方がいいじゃないですか。

ペットと飼い主が無理せず「もしも」を乗り越えるには

ペットを迎えてから、ああでもないこうでもないとこの問題を考えている。
私が心配性というのもあるが、どうしたもんかと考えて考え続けることに損はない筈だ。

エキゾチックアニマル故の悩みもあるけれど、多分犬猫を飼っている場合でも悩むものなのは間違いないので、「このペットにすれば悩みは減る」なんてことはないはずだ。
なので、ペットを飼っている人やペットを迎えたいと考えている人は自分のライフスタイルや好みに合わせたものを選んでいいと思う。考えることは多いけれど、楽しいので。
ただ、飼うということは悩むことでもあると思うので、そこはまあ各々頑張って欲しい。私も小さい毛玉に日々振り回されているので、悩んだ結果を教えて欲しい。

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