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お酒の後の養生

昨日は久しぶりに家でお酒を楽しみました。
お酒を飲むと食欲も増してしいまい、どうしても塩分糖分脂分が多くなります。
大抵次の日には、顔や体がむくむ、重だるい、目が腫れる、ということになります。
中国では、「火が潜む水(酒は極寒の冬でも凍ることがない陽性の強いもの)」と呼ばれ、陽気と寒気を発散させ、血流を良くするとされています。
少量を少しずつ飲む方法が昔からあります。
また、お酒に色々なものを漬け込み少量のむ薬酒として嗜むのは、しられていますね。
ただ、おいしいとどうしてもぐいぐいと飲みすぎてしまうことがありますよね。



<アルコールが体の中に入ると>
アルコールが体に入ると、まずは脾胃を通り肝臓へ送られます。肝臓は気血の働きを調整するので、アルコールが入ることで気血が活発になり、血流が良くなり体温が上がります。血流が良くなると心も活発になり心拍があがりドキドキします。心拍が上がると呼吸が速くなり肺も活動的になります。肺が活動的になると、腎の水の働きも活動的になります。

こんな風に、アルコールを体に入れると、臓腑全体が活発に働く状態になります。
適度なアルコールだと、活発になり良い働きになりますが、度を過ぎると、体に負担がかかります。
(書いているだけで、アルコールが及ぼす影響の大きさを感じます)

今回、私の体の中でもアルコール(陽性が強い)が入りすぎて、熱が発生し、水分過多の状態(湿熱)が生まれました。
湿熱は、脾胃の働きを低下させ、胃もたれや吐き気、口の渇きなどを感じるようになります。
脾胃の働きを正常に戻すには、「山査子」「神曲」などを使うと改善されるのですが、なかなか薬膳や東洋医学に入り込まないと持ち合わせてない物です。

今回の飲酒で、胃もたれや体の重さはなかったものの、変な食欲があることから、胃に熱が生じたのでは?と感じました。
夜に食べた量がいつもより遥かに多かったのに、食欲が普通以上にある。
これはなんだかおかしい。


「トマトスープ」で養生


食欲を抑えたかったので、家で手軽にできる養生として、トマトスープとパンで軽い朝ごはんに。アサリがあると良かったのですが、今回はなかったので。シンプルなトマトスープで熱をとることにしました。

トマトには
・熱を取り(清熱)
・お酒が体に与える害を取り除く(解毒)
・口の渇きを潤す(生津)
などの働きがあるとされています。

帰経:肝・脾・胃

肝臓の働きを助け、脾胃の熱を取り除くこともできる食材です。




トマトの他にも、
しじみやりんごや梨、お茶だと緑茶などがおすすめです🎵
おかしいな?と思ったら、その前の行動から推測して、仮説をたてて、とりあえず対処してみる。この繰り返しで、日常の小さな養生になります。

みなさんも小さな養生をしながら、日々楽しんでください。

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