問題~外用ステロイド編~

目次機能を用いて問題を出してみようかと思います。
解答はご購入していただくという・・・

私が購入という形を取っている一つの理由に、公開しすぎると色々とディスられる事もあり、やっぱりしなきゃよかったという後悔をしないためでもあります。

公開と後悔・・・

くだらんダジャレを交えた本音はここまでにして問題へ。

①処方)
キンダベート軟膏 5g
1日2回 顔に塗布

①-1 この処方量で「どれくらいもちますか?」と、訊かれたらどう答えますか?

使用量の基本はFTUになります。
細かい説明は他にお任せしまして(おい)、

1FTU=手のひら2枚分

ですから、顔全体に塗るのであれば朝夕2回で5日程度と見込めます。

外用の計算になれてない場合、
「5gでだいたい一週間」
と、考えてもだいたい近似していきます。

しかしながら、顔の一部分、例えば目のまわりなどという事も多々あります。
その時は顔の何%くらいか比例して計算すると良いかと思います。

ただし!

ステロイドの場合、患部に塗布する事が多いので、使用により改善が見られた場合、塗る面積が減ってくるはずです。
その為、実際のところ予定より余る事があります。

この場合の注意として、
「治ったら中止」か「次の受診まで継続」かは必ず確認しましょう。

①-2 「治ったら止めて良いですか?」と、訊かれた時どう答えますか?

前の問題と一部重なりますが、これは医師の指示を確認する事が重要です。
直接医師に電話で聞いてもいいですが、患者さんから確認しても良いかと思います。

判断のつかない時も少なくありません。
そんな時私はガイドラインなどを参考に一般的な話として伝えてます。

皮膚炎の場合、汗疹や虫刺されなのど一時的な症状もあれば、花粉症や乾燥肌などの季節性、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患があり病名を確認する事も指導の参考になります。

一時的な皮膚炎だとしても、昨日から、1週間前から、一ヶ月前からなどと罹患期間も指導の参考になります。

次の受診日を確認するのも参考になりますね。

①-3 「長期に使っても問題ありませんか?」と、訊かれたら。

これは良く訊かれるかと思います。
ステロイドの場合、症状がある時はしっかり使う事が重要です。
特に強いランクになるほど短期間で結果を得る事が重要です。
また、弱いステロイドでも目のまわりなど皮膚の薄い部位は副作用は懸念されます。

逆に言えば「なんで長期に渡って同じ薬を続けなくてはいけないのか?」と、薬剤師自身も疑問を持つ事が大切かと思います。

すごく当たり前な質問にはなりますが「塗って良くなりますか?」と、いう至極単純な確認は薬効確認として重要です。
もちろん薬歴にも書きましょう。

この例題の量を、毎月受け取りにくる患者さんがと半年に一度くらい受け取りにくる患者さんでは意味合いが全く違って来ることがありますよね。
半年に一度ならむしろコントロール良好と言えるでしょう(こういった事も薬歴に残しておきましょう。)。

長期に使っても大丈夫という理由を探る事が大切かと思います。

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