YakWAN(薬 One to Three 1:3)

今は調剤薬局で薬剤師をしています。 一応病院は約10年、薬局は13年現場やってます。 …

YakWAN(薬 One to Three 1:3)

今は調剤薬局で薬剤師をしています。 一応病院は約10年、薬局は13年現場やってます。 1つの内容を3つまで絞ってまとめてみたいと思ってますが、そうなるかもならないかも。 簡単な内容から、少し臨床的な事は自身の経験や偏見をいれて綴っていきます。 ご興味あればご購入ください。

最近の記事

認知症治療薬4種

認知症の治療薬はドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンの4種がメインにつかわれてますが、分類しきれてない場合はまずは2種に分けて覚えておきましょう。 活動を上げる系 ドネペジル ガランタミン リバスチグミン 鎮静系 メマンチン まずはここからです。 活力を上げる系と鎮静系と締まりの無い分類にしてしまいました。 現場ではアッパーとダウナーとカッコつけて呼んでます。 ウザいかな(笑)

    • 認知症の治療薬についての雑感

      薬学で学ぶ抗認知症治療薬って、現場との乖離が激しいと思うんですよね。 そもそも認知機能の改善で処方しているわけじゃない もちろん本筋の治療もありますが、多くは周辺症状に対して出してる事が多いと思います。 まあそこでドネペジル3mgを「初期量で効果ありません」と服薬指導をして、大ハズシする事も多々あるかと。 メマンチン単独での開始は陽性症状に対して出してる事が多いかと メマンチンてそもそも認知機能改善でも単独ではあんまり使わないんですよね。 せん妄や異常行動などでも陽性

      • 薬学生に話した事

        久々に薬学生と話をしたな。と。 先輩面して話を20数分も。 おっさんの話は長くてゴメンネと言ったところです。失礼しました。 話した内容をボケかけてる頭で思い出して見ながらザラッと書き出してみました。 薬理薬剤学の苦手な薬剤師は薬剤師じゃない これは私自身研究室の教授陣から言われた事で、そこを苦手と言ったらダメだよねって事で。 各論として↓ ベニジピン メンブレンアプローチって奴ですね。半減期が短いのに一日一回の服用と、血管選択性の高さで心筋梗塞に使われるってお話し。

        • 私の在宅医療(通称:在宅)のだいたいの概要です。

          私が行っている在宅の概要を簡単にですがまとめてみました。 今回の内容は、私の所属している会社で実際に配布している内容でもあります。(一部変更) 内容としては通常の事ですばかりですが、参考となれば幸いです。 在宅医療の概要すべての段階において患者様のプライバシーとデータのセキュリティを守るために、適切なプロトコルと法的規制に従い実施する必要があります。 1. 処方箋の取得 FAXの他、メール等で受付けなどがあります。 処方箋の原本は後日必ず受け取る事が必要で

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          適応外の検索・・・いつも思い出せないのでここにリンク貼っておいた

          適応外を調べるのにいつも「あれ?どこだっけ?」と、なってしまうのでここにリンクを貼っておくことに。https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/teikyojirei/index.html それだけです。 あ。PC版でないと検索できません。

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          薬剤師紹介会社について思う事

          薬剤師の転職。 多くの場合と言っていいほど紹介会社かと思います。 採用側としての意見を書いてみました。 今回は完全有料としました。 また購入した場合、下記の項目に承認した場合のみとしてください。 □この記事は個人の考えであって一般論ではない事を良く理解して読んでください。 □この記事から筆者を特定する一切の行為はしないでください。 □この記事はあくまでも個人の考えですので この記事を引用した誹謗、中傷以外にも論評、評価する事もしない事をお約束ください。 □この有料記事

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          薬剤師紹介会社について思う事

          添付文書を読み込む〜その前に一言~

          添付文書。 薬剤師にとって必需品なんですが、実はこれ。ナカナカナカナカのクセモノでして読み込むにはそれなりの知識も経験も要してしまうんですよね。 でも、添付文書に書いてあることは法的に定められたものですし、何よりこれを信じなければ何を信じて仕事をしたら良いのかわからなくなってしまいます。 読み慣れて行くとかなり良い資料になるのは間違いありません。 実は時代とも共に変化している添付文書の書式が統一されたのはせいぜい20年前くらいです。 それまでは結構自由で必ずしもA4で

          添付文書を読み込む〜その前に一言~

          気温が上がってからの便秘

          先日施設の往診同行をしてきましたが、やはりこの時期は便秘の症例が増えるんだな。と、感じました。 この時期は気温は夏場よりは低いのですが、湿度が低いのが特徴です。 そのため肌からの蒸散が多くなり体液の減少につながります。冬より飽和水蒸気量が高くなるせいですね。 また25度以下ですとそれ程喉の乾きを感じることも多くありません。 薬剤師としては外来でも在宅でも施設でも注意していきたいところです。 服薬指導して記録する際にテンプレート化しておくと来年も使えますね。 コツコツため

          気温が上がってからの便秘

          褥瘡治療薬のファーストステップ

          薬剤師にとって褥瘡治療薬は難しく感じる人が多いかと思います。私もその一人でした。 その中で、薬剤師の活躍が外来だけでなく個人在宅、施設在宅にも広がってきており「お大事にどうぞ」だけでは済まされなくなってきてます。 そんな中で私の理屈(屁理屈?)を述べていきますのでよろしくお願いします。 「ヤクワンロジック」なんて偉そうな呼び名で呼んでくれると嬉しいです。 基剤に注目して考える私の読者のうち、多くは薬剤師かと思います。 薬剤師であればやはり製剤の特徴から考えていきたいと思いま

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          比較的新しい下剤について

          下剤が在宅医療に携わっていると頻繁に接する薬である事も事実ですね。 前置きは短くして本題にはいります。 新しめの下剤についてそれまでは酸化マグネシウムの塩類下剤やセンノサイドのようなアントラキノン類ばかりだったんですが、ここ数年で新しい下剤が出てきました。 ①アミティーザ®(ルビプロストン) 詳しい説明は抜きにして(おい)、小腸に作用するタイプの下剤です。 服用も1日2回朝夕食後となってます。 ちなみに、下剤は大きく分けて2つあります。 刺激性下剤と塩類下剤。 刺激性

          比較的新しい下剤について

          亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏

          亜鉛華軟膏と亜鉛華軟膏の共通点亜鉛華軟膏と亜鉛化単軟膏の共通点は酸化亜鉛が含まれている事です。 酸化亜鉛の特徴は「収れん作用」です。 そもそも「収れん作用」って?この場合の収れん作用は「被膜保護」と考えてください。 被膜を作って患部を保護する事です。 ちなみにタンニン酸アルブミンは内服する事で、荒れた腸を収れんする事、すなわち被膜保護する事で効果を示します。 ちなみに化粧でよく使われる収れん作用は「ひきしめる」と意味合いで使われます。これは血管や組織を縮める作用からきてい

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          ステロイドの塗り薬についてその①

          ステロイドの塗り薬は多数ありジェネリックになると名前は覚えづらいし・・・でも、臨床の現場での使用頻度は多いという薬です。 今回はその中でも基本的な事項を述べてみました。 ステロイド外用剤(塗り薬)のランクⅠ群~Ⅴ群の5段階が日本では設定されています。 Ⅰ群:ストロンゲスト Ⅱ群:ベリーストロング Ⅲ群:ストロング Ⅳ群:ミディアム Ⅴ群:ウィーク と、なっています。正直「〇群」と言われても 「強いのはⅠ群?Ⅱ群?」 と、ピンとこないので「〇軍」と読みかえて、野球の1

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          酸化マグネシウムを調整するなら

          高齢者施設の中でもよく使われる酸化マグネシウムですが、頻回に調整されている印象があります。 実際に酸化マグネシウムで劇的に効果を表す人がいますが、こういった傾向のある高齢者は水分摂取量が少ない傾向にあります。糞便中の水分が増え、便の容積が増えた結果腸の運動が良くなるという機序です。 排便には便の容積も重要な要素です。 高齢者の場合、食事量が減るので若い頃より便の回数が減ることはよくあります。 酸化マグネシウムの効果の出やすい時間下剤は効果の得やすい時間が存在します。 副交感

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          施設での便秘の管理

          施設の薬剤管理携わる事が多くなったのですが、やはり問題となるのは便秘ですね。 ラキソベロンを使ってもカチコロの便だけで、4日も5日も出ない・・・なんて事はよく耳にします。 以前の記事にも書いたんですが、便秘の判断は必ず便の硬さを見て欲しいと思います。 今回はごく簡単に解説します。 便が硬い→基本は酸化マグネシウム酸化マグネシウムは「カマ」とか「カマグ」なんて呼ばれます。 作用部位は大腸です。 便に水分を含ませる事で柔らかくしていきます。 ちなみに効果は早い場合もあります

          施設での便秘の管理

          これ以上痛みを訴えてきたら薬って何があります?

          久々の投稿です。 ここ最近は、外来に立つことも少なくなり、在宅ばかりの日々を送っております。 とある介護施設の看護師さんからタイトルにあるように 「これ以上痛み訴えてきたら薬って何があります??」 と、聞かれました。 介護施設などの患者さんについて痛み止めについて私見を書いてみました。 やはりスタートはカロナール(アセトアミノフェン)でしょう介護施設に入居している方はほとんどの方が高齢者なので、薬の安全性を考えればカロナールかと思います。 ただ、カロナールは痛み止めと解熱

          これ以上痛みを訴えてきたら薬って何があります?

          問題~外用ステロイド編~

          目次機能を用いて問題を出してみようかと思います。 解答はご購入していただくという・・・ 私が購入という形を取っている一つの理由に、公開しすぎると色々とディスられる事もあり、やっぱりしなきゃよかったという後悔をしないためでもあります。 公開と後悔・・・ くだらんダジャレを交えた本音はここまでにして問題へ。 ①処方) キンダベート軟膏 5g 1日2回 顔に塗布①-1 この処方量で「どれくらいもちますか?」と、訊かれたらどう答えますか? 使用量の基本はFTUになります。

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