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TikTokが米国のオンライン・メディアに出資したみたいです

こんな記事を目にしました。

Z世代のオーディエンスを増やし続けているTikTokが、グループ・ナイン・メディア(Group Nine Media)の科学メディア、シーカー(Seeker)に資金を提供し、自宅待機を強いられている若者向けのオリジナル動画の制作に乗り出している。
シーカーとの提携は、TikTokのクリエイティブ・ラーニング・ファンド(Creative Learning Fund)プログラムの一環として行われたものだ。TikTokは、パンデミックに見舞われた若い学習者向けの教育コンテンツを制作するクリエイターを支援すべく、5000万ドル(約52億6150万円)の資金を拠出して、このプログラムを開始。

TikTok(を運営するByteDance)のCreative Learning Fund Programは、 Ccommitment to COVID-19 relief effortsのプログラムの一つ。2020年4月の時点で、世界的危機の影響を大きく受けている最前線の医療従事者、教育者、地域社会を支援するために$250M(270億円)の拠出をコミットしていたんですね。こういう話、日本にはあまり伝わってこない気がします。

いっぽうTikTokから資金提供をうけたシーカー(Seeker)は、

好奇心旺盛な人々に、私たちの世界を形作っている科学を理解するパワーを与え、私たちの生命、私たちの惑星、そして私たちの宇宙に影響を与える自然の力と破壊的なイノベーションのストーリーテーラとならんとしている

米国ベースのオンライン教育ビデオのパブリッシャーで、同じく米国のオンライン・メディア企業の持株会社であるGroup Nine Mediaの傘下にありますが、このGroup Nine Mediaの株式の35%をDiscovery Channelが保有しています。

シーカー(Seeker)にしてみれば、TikTokの莫大なユーザーに対するコンテンツ配信のアクセス権を得ることになり、TikTokとしては、こうした真面目な(?)教育ビデオコンテンツによって、”意識高い系”のgen Zユーザを取り込むことで、広告メディアとしての価値を高めることに繋がるのでしょう。

米中がHuaweiやTikTokを巡って揉めていた時期に、Discovery Channelの関連会社であるGroup Nine Media=シーカー(Seeker)とTikTok(ByteDance)が、科学教育ビデオコンテンツに関する協力を進めていたということには、驚きと安堵を覚えました。

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