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「笑ってジワる」歴史論文だけを掲載している学術誌、なんて素晴らしいんでしょう!!

 12月2日の朝日新聞デジタルに、「求ム「笑ってジワる」歴史論文 「オタク」は研究者に転じ、決意した」という記事が出ています。

 京都府立大学文学部の池田さなえ准教授が発起人で、「ラテン語で「冗談のような歴史」を意味する「Historia(ヒストリア) Iocularis(イオクラリス)」」というタイトルの雑誌が来年7月ごろに電子ジャーナルとして発行される予定なんだそうですが、なんておもしろそうで、素晴らしいことなんでしょう!!

 池田さなえ准教授は「歴史オタクから研究者に転じた」と自称していらっしゃるそうですが、何らかの形で歴史に関わっている人は、たぶん基本的には「歴史オタク」なんじゃないかと思います(自分も含めて、少なくとも自分の周りにいる人はほとんどそうですが、そうでない方がいらっしゃったら、申し訳ありません)。

 「「笑えて考えさせられる歴史学論文」(3万2千字以内)や「史料調査の中で見つけた誰かに言いたくなる小ネタや論文の構想」のコラム(1万2千字以内)など」を募集しているそうなんですが、「笑えて考えさせられる歴史学論文」の方は難しいですが、「史料調査の中で見つけた誰かに言いたくなる小ネタや論文の構想」なんてのはありそうです。
 特に史料調査では、思ってもみないような内容の史料があって思わず読み込んでしまう、なんて経験は、調査を経験している方なら、そのようなことはよくあるでしょうし、まさに思わず笑ってしまう史料に出くわすこともあるでしょう。その喜びが共有されるかわからないですが、誰かに教えたいということもあるでしょう。それを共有しようという学術誌だと思うので、ぜひ読みたいですね。

 すでに『Historia Iocularis』のWebサイトも準備されています。
 「創刊の趣旨」を読むと、かなりまじめな理由なのですが、「Historia Iocularis の軌跡」がすでにおもしろいですし、このサイト自体がいろいろなところに「笑い」があります。早くも沼りそうです。来年7月が待ち遠しいです。プレ創刊号とか、創刊0号とか、創刊お試し号とか(まぁ名称はなんでも良いですが)、出ないかなぁ。


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