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高校でのICT利用頻度が少ないのは、先生の不慣れが原因と考えらざるを得ないですね。

 PISA2022と同時に実施したアンケートから、「日本の生徒が授業や探究学習でICT(情報通信技術)を使う頻度が少ない傾向が浮かんだ」ということが分かったという記事が、12月6日の朝日新聞デジタルに、「日本の学校ICT、探究学習への活用進まず 頻度「最下位」の項目も」と言うタイトルで記事になっています。

 「情報を集めて考察して発表するといった探究型教育で、デジタル活動をどの程度行ったか」のアンケートで、「「実社会の問題や現象についての情報を、オンラインで見つける」について「毎日またはほとんど毎日」か「週に1~2回」計16.8%」で、「PISAに参加したOECD加盟37カ国のうち、生徒にこのアンケートに回答させた29カ国の平均は34.9%で、日本の順位は29カ国中最下位」、また、「絵、音声、動画を用いたマルチメディアでプレゼンテーション(発表資料)を作る」は計11.2%(29カ国の平均17.6%)で、29カ国中28位」という結果だったわけですが、高校は(学校にもよるでしょうが)講義形式の授業が多いと思われるので、生徒が活動する場面というのはなかなか多くないと考えられます。また、どのような場面で生徒にICTを使わせるかという判断がつかないということも考えられます。特に進学校ならば大学受験のための取り組みで、そのようなことを入れる余裕がないということもあるでしょう。もちろん積極的に取り組まれている先生もいらしゃるでしょうが。
 先生の年齢の問題もあるでしょう。20代、30代の先生ならばおそらくICTは身近な存在でしょうが、40代、50代にとっては就職してから仕事に使うようになったという方も多いでしょうから、そもそも自分が十分使えていないという方もいらっしゃるはずです。そのような状況では、なかなか授業に取り入れるというのは難しいのもやむを得ないでしょう。
 個人的な経験で言えば、中学生くらいのころに、NECのPC‐8800、富士通FM-8、FM-7、シャープのX1あたりが出てきて、田舎でもちょっとお金のある家ならば、子どもに買い与えられる程度になっていて、自分も仲の良い子の中に、お金持ちの家の子がいて、その子がX1を買ってもらったので、触らせてもらったのが最初だったと思いますが、その後高校に入ったら学校にFM-7とシャープのMZ80があって、MZ80はすでに旧型になっていたので、先生から自由に使ってよいとのお墨付きをもらって、それでBASICを覚えました。その後、MSXという比較的安いパソコンが出たので、その一番安かった機種を買った記憶があります。ただ、完全にそのころはゲームをする機械という感じだったので、完全に遊びでしたが。
 本当に仕事として使うようになったのは、就職してからですね。当時あったデーターベースソフトの「桐」で、データ管理をしていましたね。あと、「一太郎」で文章を作っていました。ただ、文書はワープロ専用機を持っていたので、それを使うことが多かった気がしますが、どちらにしても、個人レベルで使っていただけなので、自分でどうにかなれば良かったですし、ちゃんと学校とかに行って習ったわけでもなく、見よう見まねで使っていましたので(時々雑誌や本は買っていましたが)、その後WORD、EXCELになっても、ほぼ独学でどうにかなりまってきましたし、今もどうにかなっています。しかし、よく考えれば、自分が就職した時にパソコンを触っていたのはごくわずかの人でしたし、自分がたまたま興味があったから、いじったりしてきましたが、そうじゃなければ、改めてパソコンを勉強することなどないのが普通でしょう。

 そんな風に思えば、現在の状況はやむを得ないですね。もう数年経てば、パソコンを普通に触ってきた世代になるでしょうから、それまではまだしばらくこのような状況が続くもの仕方がないのではないでしょうか。


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