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100万人のキャンドルナイト|でんきを消して、スローな夜を。シェア街住民と、わたしと、友人で過ごした一夜。


100万人のキャンドルナイト|でんきを消して、スローな夜を。

「でんきを消して、スローな夜を」を合言葉に、2003年に大地を守る会が呼びかけ、「100万人のキャンドルナイト」はスタートしました。夏至と当時の夜8時から10時の2時間、電気を消してロウソクの灯火の下、ひとりひとりがゆっくりと考える時間を持つことを提唱しています。
いつもとは違う、ゆったりとした時間の中で、ひとりひとりが思い思いに過ごし、ちょっと立ち止まって考えてみる。考えることは、例えば、環境、平和、震災からの復興、食など、ひとりひとりの自由です。
自由でありながらつながっている。不思議な一体感を感じられるのが、「100万人のキャンドルナイト」です。(公式HP,https://candle-night.tokyo/)

今年から新たな取り組みとして、「未来のキャンドルナイトプロジェクト」というものが始まった。
この運営をしている方と、わたしが所属している団体の代表が繋がりがあり、わたしを紹介していただいたのだ。
そこから、このプロジェクトに参加することになった。


わたしにとってのキャンドルナイト。

わたしにとってのキャンドルナイトは、「頂」である。
「頂」は野外音楽フェスティバルのことで、夜になると会場の灯りが消され、キャンドルの灯りだけになるのである。
わたしはその時間がとても好き。

その時間だけある、キャンドルステージというものがある。
3年前、その特別なステージで、わたしがだいすきなclammbonが歌った。
その時のわたしは、少し疲れていて、重い何かが、心の中を支配していた。
その暗い部分を、キャンドルの灯りと、clammbonの歌声が晴らしてくれた。

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頂-ITADAKI-


未来のキャンドルナイトプロジェクトとして。

「未来のキャンドルナイトプロジェクト」
キャンドルナイトは、それぞれの場所から参加できるムーブメントです。
大学生が、キャンドルナイトの時期にあわせてイベントやプロジェクトを開催し、“未来のキャンドルナイト”の担い手となります。(公式HP,https://candle-night.tokyo/)

わたしは、このプロジェクトに2つの立場として参加した。

ひとつ目は、NPO iPledgeという環境対策ボランティア団体として。
本来ならこっちだけ。紹介してくれた代表もいるし、この団体だけの企画で収まるはずであった。

メンバーからキャンドルの写真と、「未来への想い」をのせた文章を集めた。
それをInstagramの団体アカウントに毎日投稿。
想像以上に素敵なものがみんなから送られてきて、毎日投稿するのが楽しかった。

少しでも、みんなを巻き込んだ企画を起こしたかった。

ふたつ目は、シェア街の関係住民として。
シェア街や、LittleJapanに関してはこちらの記事をどうぞ。


「ステイホーム」という言葉がある。
ここで言うホームは、家のこと。
無意識に実家や、毎日暮らしている家を思う。
だけど、LittleJapanに来て、家なし生活をしている、いわゆる「アドレスホッパー」という人がいると知った。

じゃあ、その人たちにとっては「ステイホームズ」だ。

家はひとつじゃなくていい。
ここに来て実感したことだった。

みんなにとってのホームであるLittleJapanでキャンドルナイトをしたいって強く思った。
価値観もバックグラウンドもちがう、まさに多様性を感じられるこの箱の中で、
でんきを消して、キャンドルを灯したら、きっと特別な日になるんだろうなって。

そう思った瞬間に、頭の中でばーーっと企画が始まって、こんなことやろう、あれをやろうって脳がばたばたと動き始めた感覚がした。
スタッフさんにその場で伝えて、わくわくした。

目的はもうひとつあった。
ここにいる人と、わたしのだいすきな友達を繋げたいって思った。
こんなに素敵な場所を、人を、お互いに知り合い、繋がり、広がり、そんな風景を見たかった。
みんな、楽しんでくれた。
すごく嬉しかった。


正直、むずかしかったこと。

わたしはエネルギーの使い方が不器用。
任されたことは断れないし、ぜんぶがんばろうって動いてしまうタイプです。
高校では、全教科100点を目指して勉強して、全教科70点とる微妙なやつです。
つまり、なにかに特化して力を入れるのが苦手です。

個人企画2つ+本来の未来のキャンドルナイトプロジェクト企画が同時並行で進み、
もちろんそれ以外でもやりたいことがあって、
なんか、割とあわあわしていました。

なによりも、これほどまでに自分がLittleJapanのスタッフだったらいいのにって思ったことはありませんでした。
イベントページの作成、facebook投稿、宿泊予約の調整、ゲストとのやりとり、チェックイン対応、まかない作り、洗い物。などなど。
わたしがやりたい、手伝いたい、のにできないもどかしさ。
人に迷惑をかけることが、本当に嫌で、相手はそこまで思っていないかもしれないけれど、敏感になりがちなわたしは、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

だけど、そんなに気にすることじゃない、盛り上げてくれてありがとうとか、
謝罪よりも感謝の方が嬉しいよって
声をかけてくれた人もいて、心が軽くなりました。

このイベントを通して、自分のイケてない部分もたくさん見えました。

本当に感謝しています。

この日に作ってもらったカレーは、今まで食べた中で一番おいしかったです。


あの時「やります」ってメールを送ってよかった。

代表から、キャンドルナイトの話を聞いた時、やりますってメールを送ってよかった。
運営の方とも繋がりを持ててよかった。
たくさん友達を呼んでよかった。
たくさん人が来てくれてよかった。
みんなに「よい時間だった」って言ってもらえてよかった。

あの時の、とっさの「やります」という言葉が、
たくさんの「よかった」に繋がった。

めんどいこともあったけど、そのめんどさも今では心地よい。

またイベント企画やりたいな。

とりあえず、一息入れてから。

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